推し中心に「テニミュ2nd関東立海公演」を見る、私的ポイント語りの話。
*当記事は、2018年8月20日(月)20時から「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs立海」がニコ生で振り返り放送されることを記念し、同公演の味方良介さんのファン的な目線でのおすすめ・見どころポイントをまとめた記事です。
ネタバレも多いので気になる方は1回見てから読んでね!
- M1:非情のテニス
- 病室のシーン
- 倒れた越前を抱えるシーン
- 入れ替わり
- 試合
- M11:ペテン師だぁ?何とでも言え
- 入れ替わりから戻って以降
- M15:負けることの許されない王者
- M16:お前ら…崖っぷちギリギリ
- 他選手の試合中
- 日替わりトロフィー
- カーテンコール
- M29:THAT'S MY FUTURE! LET'S GO!
M1:非情のテニス
同公演における1曲目「非情のテニス」は、今回の対戦校である「立海大付属中」の校風と登場キャラクターの紹介曲だ。
もう曲調からして重っ苦しい。よくわからないが絶対勝たないと駄目なんだなということがよくわかる。
そんな重苦しい校風な割には外見からもう個性的な選手たちが揃っている。なんか髪が赤かったり白かったりする。
そして1人目のキャラクター、副部長・真田弦一郎をソロで歌って紹介する方が私の推し・味方良介演じる柳生比呂士である。
髪色こそ茶髪だが、メガネで七三分け。絵に描いたような(実際原作は漫画なので絵だ)真面目キャラのビジュアル。
このビジュアルで予想する声は…多分、落ち着いた低めの優しい声ではないかと思う。
そんな予想はソロ第一声で裏切られることになる。
本物の少年のような、高く澄んだ歌い出し!
迫力を出すためか段々と濁らせていくのだが、それでも幼さが残るというか…可愛い。
一発目のソロパートで歌声に衝撃を受け放心しているうちに、今度は柳生が紹介されるターンがやってくる。
チームメイトから歌で紹介された後に各キャラは決め台詞を言う。
柳生の決め台詞は「気の毒ですが、これが勝負というもの!」。
やっぱり高めの声、でも迫力を出したくて頑張って少し濁らせているのがまた「少年が頑張ってる感」になっており大変可愛い。
全体的にこう、まだ幼いんだけど僕は強いんです!という背伸び感がある…まさに「中学生」という感じの演技!
この声に胸を打たれた結果、私はこの時点ですでに「柳生比呂士」から目が離せなくなっていたのだった。
病室のシーン
色々あって部長の幸村精市が入院する病室へ部員たちが見舞いに来るシーン。
柳生のダブルスにおける相方・仁王雅治は幸村を喜ばせるため、空の手からテニスボールを出す手品を見せる。
その様子を見ていた柳生は「僕もやります!」とばかりに手をギュッと握り、念を込め…たところで真田から「おい、行くぞ」と声を掛けられてしまう…
握った手を解かないまま、残念そうに退場する柳生…可愛い…可愛すぎる…
実はこのシーン、公演中は日替わりになっており「手品やる前に退場」のほか、「やってみたけどボールでない」「やったらできた!」「仁王の出したテニスボールを欲しがる」「仁王が手品2回やるけどボール2つとも柳生が取る」などのパターンがあったという。どれも可愛い。
基本的に味方柳生は「真面目だが無邪気」であり、「紳士」という異名は「本心から優しく、純粋だからこそ生真面目(そしてちょっと天然)」として解釈されている。
(この辺りの「紳士」解釈はキャストによってかなり異なる部分ではないかと思う)
そんな味方柳生の「紳士」解釈がよくわかる日替わりパートだった。
倒れた越前を抱えるシーン
切原赤也との野試合後に倒れた越前リョーマを真田から受け取り、抱えるシーン。
「かわいそうに、至急病院へ連れていくべきです」
本気で大変!かわいそう!心配!という気持ちが伝わる…優しい男の子だなぁ…という芝居になっている。
眠っているとわかってからの
「君ぃ(ぺしぺしぺし)、おきたまえっ(ぺしぺしぺしぺし)」
も困ってる感がすごい。いい子だなぁ…
頭を地面に下ろすのも、すごくそーっとゆっくり下ろしている。
しかしその後、負けたとわかった切原に対し冷たい言葉を放つ時…
彼の口元は少し笑みを浮かべているのである。
純粋さゆえの優しさ、真面目さと同時に、純粋さゆえの残酷さも見える。
信じたもの(勝利は絶対)のためならば、きっと微笑みながらどれだけ残酷なことも言えるのだ、この柳生は…
あとこのシーンで短く入る曲「非情のテニスII」は高音を支える味方柳生の声がすごいはっきり聞こえる。
というかこの立海、高音担当が少なく低音中心の布陣のため高音が聞こえたら大体柳生である。
ただでさえ目立つ特徴的な声なので「いる」感がすごい。
入れ替わり
この試合をご存知の方はおわかりだろうが、仁王・柳生ペアは相互に入れ替わった状態から試合が始まる。
入れ替わることで相手を騙す作戦だが、これはいつの間に入れ替わっているのか。
答えは「這い上がれ海堂/待っててくれ桃城」の曲中である。
「這い上がれ海堂」の途中でベンチ上段にいた仁王が抜ける。
「待っててくれ桃城」の途中でスッと柳生が立ち上がり、はけていく。
そして曲が続く中、柳生(のふりをした仁王)が戻ってきて座る。
曲が終わり、試合は続く中で仁王(のふりをした柳生)もベンチ上段へ飛び上がるようにして戻ってくる。
そう、この入れ替わった仁王(柳生)、なんかやたら元気なのである。
ベンチでもよくチームメイトに話しかけるし、ボールもよく追っている。
ラストボールの行方なんてベンチの端まで動いて、インだったとわかれば思いっきり安心する。
試合
もちろん入れ替わったままで始まるので最初は仁王が柳生(味方)の状態。
パワーリストを外せと真田に言われ、外すように見せてパワーリストの下にパワーリストしてるという小ネタを仕込んでいる。
「柳生の仁王くんイメージ」が垣間見える小ネタである。
そして衝撃のボール当てシーンからの「残念、無念、また来週」。
入れ替わり味方仁王(柳生)は常に楽しそうにニヤニヤしているが、このシーンももちろんニヤニヤしている。ざ、残酷だ…そりゃ大石も怒るわ…
ゴールデンペアが怒りを鎮めるため深呼吸するのに合わせて深呼吸するのも全力でやってて楽しそう。何やっててもご機嫌。
柳生(仁王)のレーザービームを返された後、仁王(柳生)はちょっと真剣な顔になり、柳生(仁王)と目を合わせ頷く。
「そろそろ本物のレーザービームを見せよう」という意味だろう。
この頷いてる顔がやたら可愛い。アヒル口になっている。
M11:ペテン師だぁ?何とでも言え
本物のレーザービームを見せ正体を明かしドヤ顔する仁王の格好をした柳生。
そして始まるこのダブルスの代表曲。
柳生が仁王の格好のまま、本当にめちゃ楽しそうに歌う。
「イリュージョ”ニ”ストさ」の「ニ」のとことかすごいいい笑顔。
このキラキラに楽しそうで嬉しくてしょうがない歌い方に惚れたといっても過言ではない。
柳生の格好に戻る前に仁王に戻った仁王を見て満足そうな笑顔で頷くのも良い。
そしてハモリはもちろん柳生が上パート。地声が…高いからね…!(代によってどっちが上パートかが違う)
入れ替わりから戻って以降
セリフの「さあ」になぜか力が入りすぎて
「スァー仁王くん」「スァー構えたまえ。私も渾身のスァーブで、君たちに応えるとしよう」
ってなってるのがちょっと楽しい。
あの名台詞、
「君たちはまだ、私のレーザーには触れること”すら”出来てませんね」
のあたりは結構がなり気味で発声しており、迫力を出そうと頑張っている感がある。
菊丸がレーザーに触れたことにショックを受けている様子は無言の芝居だがよく伝わる背中。
試合終了後の握手は真剣な顔で「なんとか勝ったが追い詰められた」感がある。
M15:負けることの許されない王者
「無敗という絆で」の高音を支える柳生よ。
あの汗っかきなのに夏に冬制服マフラーしてたんだなぁ…えらいね…
M16:お前ら…崖っぷちギリギリ
「負けを認めて感じろ絶望〜〜〜」のとこ、いいドヤり加減だなぁ…
声がいい…さすが声の良さでテニミュに受かった男…
他選手の試合中
ちょくちょくドヤ顔で解説している。かわいい。
割と立ったり座ったり落ち着きがない。
あとキュッと真剣な顔をするとなぜか口元が可愛くなる。
ダンスはなんとなくもちもちしている。
日替わりトロフィー
映像収録は千秋楽の柳担当回だが、ここは日替わりで各選手がトロフィーを真田に渡そうと追いかける。
私の立海公演初見は柳生担当回で、これがまた面白可愛い最高のネタだったがために完全に味方良介という役者を推すことに決めたのだった…
以下にどんなネタだったかをざっくり書いておく。
(ちなみにこのネタはテニミュDVDまつり2012-13冬で配布された特典DVDに収録されている)
トロフィーを持った柳生が追いかけるが、真田はどんどん歩いて去ってしまう。
「真田くんも落ち込むことはありますもんね」
「いいでしょう。さあ落ち込みたまえ!」
「私も渾身の冗談で真田くんを元気付けるとしよう!」
突然ショートコント集を始める柳生。
「瀕死の紳士」
「ああっ!…これはまずい。あの時あんなことしなければ…っ!」
「ピンチの紳士」
「突風が!突風が!ああっ!…前髪が、前髪が、大事な分け目が逆に!」
「…こうなったら仕方ありませんね、あれを使うしかありません」
「天使の紳士」
天使の羽っぽく手をぴよぴよしながら高い声で「真田くん、真田くん!」と話しかける。
「少々悪ふざけがすぎたようですね…」
「真面目にやりたまえ、比呂士くん。これにて遊びは終わりです!」
真田を追いかけてはけて終わり。
もう登場から客席が(柳生は面白いという期待から)笑っていてすごかったが、実際ネタもすごかった。
笑いとしてクオリティが高いというよりも、無邪気さ、可愛さで笑わせてくる。「紳士」というフレーズとのギャップで思わず笑ってしまう可愛さ。和む。
自分で「天使の紳士」って言ってぴよぴよしちゃうのか!
しかも自分で自分のこと「比呂士くん」って言っちゃうのか!
そう、味方柳生は一人称を「比呂士」って言っちゃうタイプの柳生比呂士なのだった…
「比呂士、しょぼんです」じゃないよ!!あざとかわいい!!
カーテンコール
メガネを直し、襟を直し、直したのが台無しになりそうなほど勢いよくお辞儀する。
これぞ味方柳生…お辞儀ひとつで「らしさ」抜群…
M29:THAT'S MY FUTURE! LET'S GO!
アンコール曲。
誰より真っ先に飛び出してきて跳ね回る味方柳生よ。
カメラに抜かれるものすごい笑顔。
いや本当に…君が楽しそうで何よりだよ…
そんな感じで、私にとってはもう初見からとにかく味方柳生の可愛さに落ちた思い出が強い公演だった。
これ書くためにざっくり見返しただけでもう可愛い…なんでこんな可愛かったんだろうこの紳士…
多分役作りとして「中学生」ってところに重きを置いていたからなんだろうな、とは思う。
この解釈が合う人もいれば合わない人もいただろう。
私はまんまとどハマりした結果、今だに推しとして彼を追っているのだ。
この私的な推し見どころ語りがこれから同公演の映像を観る誰かの役に立つかどうかはわからない。
でもなんか…こういう見方もあるんだなって思ってくれたらいいと思う。味方の味方の見方として…ややこしいなこの言い方…
もちろんみんなそれぞれの見方、楽しみ方をするのが一番なので、ぜひ楽しんで見てほしい。
ニコ生での放送は2018年8月20日(月)20時からだが、15周年記念として他にも多くのサービスから映像配信されている。
ぜひ好きな時に観て、そういえばこんな風に楽しんでる人もいたな、と思い出したり思い出さなかったりしたらいいと思う。
良いテニミュ鑑賞を!