推しが演じた中で特に好きな役の話。
今回はこちらのお題に回答させていただこうと思います。
私は特に人外系というか、普通の人間ではない役を演じている推しが好きなのでそういった役中心の紹介になります。
以下、役を語る上で物語の核心的な部分のネタバレも出るので、もし映像や再演等ご覧になる方はご注意ください…
青年(Count Down My Life)
(観たのは映像でだけどこの役大好きなので…)
主人公・脚本家の元へやってくる謎の青年。
正体は脚本家が昔付き合ってて交通事故で死んだ女性が、生前に脚本家との間に出来てた子を隠れて堕ろしてて、その水子の霊。
吉原光夫さんが当時(知り合いじゃなかった頃)観劇してたことをニコ生で話してて「水子役でしょ!?あの水子ミュージカル!」って言ったのにめっちゃ笑った。ネタバレすぎる!
登場シーンから人外感丸出し。真っ白な服でなんかふわふわしている。
生まれてすらいないのでピュア感がすごい。人外のピュアさ。
めちゃくちゃ可愛いけど度を超えた純粋さは恐怖である。そもそも水子の霊だし。
あんな純粋な人外に「僕から目をそらさないで」「夢を諦めないで」と迫られることの恐怖を想像すると計り知れない。
美しい呪いが人の形をしている。
マルコ(アメイジングなグレイス)
自称・天才手品師。正体は劇場の天井画に描かれた天使。100歳。
背中に小さな羽がついている。小さすぎて風船の束を持たないと飛べない。
基本的に明るいが、掴みどころのなさが人外的。
「風船おじさん」って言われるとちょっとムッとするが「風船おじいさん」なら良いらしい。複雑なお年頃の100歳…
ところで余談ですが、普段から推しを「天使」とか言ってると推しが本当に天使の役だった時、別に嘘もついてないのにオオカミ少年みたいな気持ちになって困ります。
違うって!そういう意味じゃなくて本当に天使だったんだって!!
あとマルコだけ衣装が謎に3着もあったのはお得感があった。
最後、別れ際にアマンダの恋を「それは気のせいだ」と言って、無かったことにしてしまう意地悪な優しさが天使らしい。
人でない博愛のものは残酷だ…
山南敬助(ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ)
新選組副長。大怪我を負って刀を振るえなくなり、その後「羅刹」という化け物になって生き延びる。
羅刹はめっちゃ強くなる代わりに人の血を飲まないと苦しくなったりする吸血鬼みたいなやつ。
特に藤堂篇では新選組を裏切り、仙台城を乗っ取って羅刹の国を作る!とか言って大変なことになります。
自分の血を飲ませれば人や鬼を羅刹にして洗脳できるようになったらしい。人外だー!
鬼のお姫様に口移しで血を飲ませて洗脳しちゃったりします。
この直後の歌が本当に楽しそうで良いんだよなー!開き直った悪い人外最高!
推しは人を従えて…っていうかいっぱい侍らせてるのがすごく似合うので、羅刹たちを主人公たちへ放ったりするのがとても良かったです。
王の器じゃないみたいなこと言ってたけど、味方山南さんなら実際全然いけると思うよ!
ジョージ(ちっちゃな英雄)
とあるホテルに借りぐらしの家ねずみ。
いいやつなのにやたら裏切られる可哀想な主人公。
すごい勢いで裏切られたり罠にはめられたり誤解されたりするのにとても健気なんです…
「僕が間違ってたんだな!」の空元気な声と笑顔が泣けます。
そして自分を騙して罠にはめた張本人たちが、悔いて謝ってきたら全力で許す!
もう相手が「実は俺が悪いんだ」って語ってる最中から「それは辛かったよね…」って顔をしている。
その人、めちゃくちゃ酷いことを君にしたんですよ!?いいの!?優しすぎる!!
とにかく慈愛の心が溢れてるジョージです。
本当に心から許してるのが伝わってくるから泣ける…自分まで何かを許されたような気持ちになります…
しかし普段の動きと声は完璧な幼児。うーん3歳児くらいだろうか…?
謎の動きが多いところとか、照れるとくねくねしちゃう感じとか、かなりリアルに子供の動きですごい。
これは確実に味方ジョージだけだと思いますが、キャー!とかイヤーン!とか叫び声が女子より女子で可愛いです。あと独り言が多い。
キッピー・サンダーストーム(Take Me Out)
メジャーリーグの野球チーム・エンパイアーズのショートストップ。
物語の語り手その1。騒ぎの中心人物・ダレンの親友(自称)。三人の子持ち。
いろいろと大変で恐ろしいことが起こる話の中で、ある意味で一番恐ろしい人。
とても優しい善人だけど、その優しさと正しさが恐ろしい…
かなり暴走してるのに自分で暴走に気付いてない。この人を語り手に持ってくるのがすげえよ…と思う。
今回選んだ5人の中で唯一、設定上は普通の人間のはずなんだけど…怖さでは全然負けてない…
個人的には彼の精神面はある意味人外寄りじゃないかと思ってます。一見まともそうだけど…子持ちだけど…
良心の化け物と呼びたい。大好き。
そんな感じで5つの役を選ばせていただきました!
本当は回転する夜のアッくんとかボーイバンドのゲンくんとか…他にもいっぱいあるんですけど今回はこの5人で!
心が「普通の人間」っぽくない役が好きだなーと思います。
普通ならあるだろう卑しい汚い気持ちが見られないとか、逆に普通は後悔したり反省するだろうところを全く悪いと思ってないとか…
普通って言っても何が普通とか言えるものでもないですが、世間的な普通からどこかが極端にズレてる役はワクワクしますね!
一般的な人間の道理や常識で動いてないものが好きです!
あともう完全に余談というかどうでもいい話なんですけど、
新・幕末純情伝がスポーツ紙に載ったりしてたころの圧縮新聞(新聞記事の内容をめちゃくちゃにくっつけて圧縮しちゃうジョークアカウント)で…
桂小五郎役の俳優味方良介(23)が23日朝、スペインに着陸し、米ニューヨーク(NewYork)からの70時間かけた大西洋横断飛行を成功させた事案が物議をかもしています。
— 圧縮新聞 (@asshuku) 2016年6月24日
これ、めちゃくちゃアメグレのマルコのこと思い出しました。
風船で空飛んで大西洋横断してスペイン着陸したらそりゃ物議をかもすよね!!
めちゃくちゃな内容なのにほんのちょっとだけありうるような気がしてしまうところが好きです!!