「アイア神戸」開業予定地周辺の現状レポート〜2.5次元は新神戸を救うのか?〜
2019年2月20日、「AiiA 2.5 Theater Kobe(アイア2.5シアター神戸)」が7月にオープンすることが発表されました。
18年12月に閉館した「AiiA 2.5 Theater Tokyo」が神戸で復活というニュースに2.5次元舞台界隈は騒然。
東京・渋谷時代の施設は簡易椅子の仮設建築物であったことから「またプレハブじゃないのか」とあらぬ疑いをかけられたりもしていました。
アイアシアター神戸の開館予定地は「新神戸オリエンタルアベニュー」2階。
そう、アイア東京と同じく2018年12月で閉館した「新神戸オリエンタル劇場」の跡地です。
私は「新神戸オリエンタル劇場」にとても思い入れがあります。
めちゃくちゃ好きな劇場でした。
それは地元にある劇場だから、というのもありますが、何より…
何よりも椅子がふかふかだったのです。
ものすごくふかふかしていて、異様に座り心地の良い椅子でした。
多少お腹が痛くても座った瞬間に痛みが消えるくらい座り心地が良かったんです。いや本当に。(※個人の感想です)
あの椅子をもし劇場から撤去するようなことがあれば一脚買いたいくらいには椅子が好きです。
もちろん椅子だけでなく、劇場で観た演目も思い出深いものがたくさんありました。
予定していた演目の上演中止が初日の2週間前に決定し、急遽決まった代替公演の初日を涙ながらに観たのが一番の思い出です。
ほかにも色々な舞台をあの劇場で観劇しました。
どんな形であれ、思い出深い劇場が復活することは嬉しいです。
席数は639席と大きくはなく、新幹線駅直結ではありますが地元関西の人からすれば少し不便な場所です。
周辺も…正直、劇場が営業していた頃からものすごく過疎ってて何もない場所になっていましたが…
それでも、私はあの劇場が好きなので生きていてほしい。
劇場が閉館してから、私は新神戸オリエンタルアベニューには行っていません。
まず周りに何もないので行く機会がないのです。
今はどんな状態になっているのだろうか…気になって仕方がない…
ということで、現状を見に行ってきました。
新神戸への行き方
新神戸オリエンタルアベニューへの行き方は3つあります。
新幹線
東京などからの遠征であれば新幹線が一番楽だと思います。
通路が3階につながっていますから、そのままエスカレーターを1つ降りればすぐ劇場です。
地下鉄
関西など近くに住む人であれば、三宮駅から地下鉄に乗るのが楽です。
海岸線ではなく山手線の三宮駅です。微妙に駅の場所が違うので乗り間違えないよう注意しましょう。
地下鉄で新神戸駅に着くと、出口が2ヶ所あります。
写真左側の赤い方、異人館や布引ハーブ園に向かう出口へ行ってください。
徒歩
三宮から新神戸までは約1.1km。歩いていける距離です。
地下鉄駅から地上に上がり、JR三ノ宮駅を背に北へ向かって歩きます。
割と細い道ですが、まっすぐ進めばたどり着くので大丈夫です。
北へ進んでいくと大きな道路にぶつかって道が途切れ不安になりますが、左手に歩道橋があるので渡って進みましょう。
進んでいくと、右手に洋菓子の名店「フロインドリープ」があります。
クッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子が有名。お土産にぜひどうぞ。
カフェもあるけど、並んでることが多いです。
更に進むとお寺があります。
入り口に寺ポエムが書いてあった。
ありがたいお言葉越しに煩悩の象徴を望む、なんとも言いにくい風景が楽しめます。
この世は無常だな…うん…
さらに進むと、コンセプトがはっきりした感じの雑貨屋さんを見つけました。
外から見ても、もうコンセプトきっぱりはっきり感がすごい。
何より目をひくのは、赤ちゃんのソフビ人形です。
すんごいいっぱいいる…
全部日本製だそうです。おじちゃんが手で塗装しているらしい。
かわいい…かわいいな…
店を出てさらに北へ進むと、ようやく「新神戸オリエンタルアベニュー」が見えてきます。
やっと到着。少し時間はかかりますが、結構楽しめるので歩くのもいいと思います。
ちなみに一本西側の大通りを通っても辿り着くので、お好きな方を通ってください。
「新神戸オリエンタルアベニュー」の現状
さて、「新神戸オリエンタルアベニュー」3月初旬時点での現状ですが…
もうすげえ過疎。
いや、言っておきますがこれ、結構な前からです。劇場が閉まる前からこの建物、空きテナントだらけです。
一応、地下3階にはスーパーのダイエーと百均があります。飲食店も何店舗かは動いています。
しかし地下2階、地下1階はなんと閉鎖中です。
これも随分と…長い間閉鎖しているんです…
しかしそんな中でも劇場だけはずっと生きていました。昨年末までは。
さて、勇気を出して2階の劇場跡地に行ってみましょう。
アイア神戸予定地、「新神戸オリエンタル劇場」跡地の様子
この前に物販や当日券で人が並んだり、右手側にスタンド花が並んだりしていたんですよ…
中をこっそり覗くと改装工事中のようで、ロビーの床にはブルーシートが敷かれ、天井は一部が取り外されていました。
ふかふかの椅子は無事だろうか…あのプレハブ小屋をそのまま使っていたアイアだから、わざわざ椅子を外すなんて大掛かりで金のかかりそうな工事はしないと信じているよ…
当然ながら公演ポスターなどはありませんが、劇場名の看板はまだ外されないままで残っていました。
外すなら欲しいな…看板…
劇場のある2階も他の階と同じく、かなり過疎っていて廃墟感が漂います。
劇場のすぐ裏にあったカフェは北野へ移転したそうです。
なぜか劇場前にあるインドカレー屋はまだ営業していました。
そして劇場は閉館したにも関わらず、なぜか「劇場チケット提示サービス」のポスターはそのまま掲示されていました。
なんだかこの世の無常を感じて悲しくなりますね…無常だ…
まだ生きてる店もある
カレー屋のように生きている店もいくつかあります。
というか、人通り自体は意外とあるんです。新幹線駅だしホテルもあるので。
人通りはあるにも関わらず店があまりにも少ないのが本当に異様な感じがします。
なぜかコワーキングスペースもあります。ガラガラでしたが。
1時間300円で充電できるので、遠征民はマチソワ間など使うと良さそう。
そして1階の一番目立つ場所にあるカフェ「珈琲屋OB」はかなり満席に近い感じでした。
ほかに入りやすいカフェ無いもんな…
ここまで三宮から歩いてきたので休憩に入りました。ふう…
…あ、はい。買っちゃいました。赤ちゃん人形…
「チャーミーちゃん」という人形だそうです。葛飾で作ってるんだって。こち亀だ〜
クリームみつまめは、私この間「みはし」でお店のみつまめデビューしたのですが、他のクリームみつまめを知らないな、と思ったので…
比較のために食べるという失礼なことをしてしまったのですが、これはこれで素朴で美味しいけどやっぱり「みはし」ってすげえんだなと思いました。
いやこれはこれで良いものだと思うんですよ。うん。
現在「新神戸オリエンタルアベニュー」は改装中
さて、ここまで現状をレポートしてきましたが、現在の「新神戸オリエンタルアベニュー」は改装中ということになっているんですね。
確かにテナントはガラガラではありましたが、あちこちで工事をしている様子でした。
あとトイレは改装したてっぽい感じですごく綺麗でした。
改装後は医療モールが入ったり、外資系企業の研修施設が入ったりするそうです。
ほかにも
2019年完成予定。ファッションや飲食店、神戸ビーフのPR拠点、貸しオフィス、診療施設、ライブハウスなどを検討している。
ということなので、今年中にはもっと賑やかな場所になるのではないか…という希望はあります。
もちろん劇場もリニューアルの一環となるのでしょう。
リニューアル改装工事の完成で「新神戸オリエンタルアベニュー」が復活してくれるといいのですが…
そしてぜひ、2.5次元舞台のパワーで新神戸がもっと栄えた街になれば、と思っています。
…実は新神戸だけではなく、神戸市は海側にも恐ろしく過疎っているショッピングモールがあり、若年層人口も減少しています。
「AiiA 2.5 Theater Kobe」は新神戸、ひいては神戸市の希望の一つです。
神戸市がもっと若者の集まる栄えた街になってほしい、そして思い出の劇場が末長く続いてほしい…
一人の神戸市民として、そう祈るばかりです。
みなさん、ぜひ「AiiA 2.5 Theater Kobe」へ観劇にきてくださいね〜!待ってます!!
かとみさんの「みはしのあんみつ愛」から学ぶ推しの推し方。
かとみさんという人がいる。「みはしのあんみつ」が好きすぎる人だ。
かとみさんは「東京別視点ガイド」というウェブメディアで、東京にある「みはし」というあんみつ屋のあんみつについての記事を大量に書いている。
1記事でも読んでもらえればわかるが、あんみつに対する愛がすごい。
これらは「みはしのあんみつ推し」の人が推しを語る記事と言える。
そう、かとみさんの「みはしのあんみつ」紹介記事からは「推しを人に勧める」時に大切なことが詰まっているのだ。
情熱と冷静さのバランス
まず「みはしのあんみつ」に関するかとみさんの1本目の記事を読んでみよう。
少なくとも週1ペース、土日のどちらかはあんみつを食べないと落ち着かない。
あんみつを食べに行く為に「用事がある」と言って誘いを断ることもある。すみません。
もうあんみつ愛に溢れている。
そして愛が溢れているのにも関わらず、初心者にも分かりやすく「推しの魅力」を丁寧に説明できている。
愛が強すぎると時に冷静さを失い、むしろ本人の情熱しか伝わらない文章になってしまうことも多い中で、かとみさんの文章はきちんと「推しの魅力」が伝わるのだ。
基本から順番に語りつつも、本当は推しについて余すところなく全てを語りたいという情熱も垣間見える文章構成。
1記事目から素晴らしいプレゼンである。
「ない」と言い切る勇気と寄り添う姿勢
そして次に紹介したいのはこの記事だ。
「初めての人におすすめする」という視点でどれを選ぶか考える…これは何を紹介するにしても大変難しい問題である。
私も推しの出演作で、初めての人にどれをおすすめするべきか、と問われたらめちゃくちゃ悩む。選べないのだ。
かとみさんはそんな難問にこのような答えを出した。
みなさんはもうお分かりだろうか。
私はついに分かってしまった。初めてにおすすめするべきあんみつが。
答えは「ない」。共通点などなかったのだ。人の心は十人十色。求めるあんみつもバラバラだ。それが答えである。
なんて正しい回答だ。
初心者におすすめすべき絶対の入り口…そんなものは「ない」と言い切る勇気。
なんだってそうだ。人それぞれに好みがあり、合う作品は違う。
「誰にでも絶対おすすめできる」などという万能のメニューはないのだ。
しかしそんな中でも、かとみさんは「YES/NOチャート」によってその人に合ったおすすめを導き出そうという努力をしている。
はっきり言ってこれはかなりの手間のはずだ。
なんたって答えが1〜17まである。多すぎる。
しかしそんな「初めて推しと出会う人」に徹底的に寄り添おうという姿勢。
そして推しのことをできる限り知り尽くし、案内しようという情熱。
それはもう、推しへの愛がなせる技ではないか。
苦手なものがある人への優しさ
ところで私はアズキの餡子が苦手である。
なので和菓子屋や甘味処にはあまり縁がなく、あんみつを食べた記憶も殆どない。
缶詰のみつまめ程度はあるが、わざわざ「店であんみつやみつまめを食べよう」となったことがないのである。
しかし、かとみさんのあまりの情熱、みはし愛を知ったことで、自分も「みはしのあんみつ」を食べてみたいという気持ちが湧いてきた。
なんとかとみさんの「あんみつチャート」には、餡子が苦手な人のための選択肢も豊富に用意されているのだ。
「みつまめ」という選択肢もまた「みはしのあんみつ」の一つであるという広い心…それは推しを布教するという点でも大変見習うべきポイントではないかと思う。
間口を広く、苦手なものがある人にも「これなら」と思わせる選択肢を用意する。
そんな優しさは推しをなるべく広く普及させるためにはとても大切なことだ。
初めてのみはし
そして先日、私はついに初めての「みはし」に行ってきた。
東京駅一番街の「みはし」である。
新幹線に乗ったついでに寄れる、地方民にとってはとてもアクセスの良い「みはし」だ。
時間は午前11時半。店内は空席もあるが、半分以上は埋まっていた。この時間からあんみつを食べようという人は思ったより多いらしい。
店内を見渡すと、団体客もいたが女性一人客が多い。一人客はみんな黙々とあんみつを食べている。
私も一人客なのでなんとなく仲間意識が生まれた。
予習は完璧だった。
まずはベーシックに「フルーツクリームみつまめ」を注文すると決めていた。
店員さんに注文を伝える。注文が通る先の厨房はなぜか煌々と光り輝いていた。あの光の厨房であんみつは作られているのか。
予習の通り、注文から程なくして「フルーツクリームみつまめ」はやってきた。
なるほど、フルーツがいっぱいのっている。これは贅沢だ。
まず分厚いキウイが3切れもある。キウイ好きとしてはめちゃくちゃ嬉しい。
バナナも良いバナナだし、真ん中に一粒あるイチゴは特別感がある。
干し杏はみっしりと濃いのが3枚。
ソフトクリームも寒天やフルーツと合わせてちょうど良い濃さだし、黒蜜の風味も素晴らしい。
求肥のもちもち感も豆の塩気もちょうどいい。
とにかく要素がたくさんあるのにバランスが良いのだ。
うめえ…
黙々と食べてお茶を飲む。
このお茶もうまい。しかも隙あらば店員さんがきて注いでくれる。
昼時の「みはし」はガラガラになることもないが全席埋まるということもなさそうで、ちょうど良いのんびり加減だった。
隣では東北訛りの女性二人客が何か喋っていたが、フランス語みたいな響きが妙に心地よく感じた。フランスにも東北にも縁は全くない。ただみつまめが美味くて機嫌が良かったのだ。
餡子が苦手だと和菓子屋や甘味処はこれまで休憩の選択肢にも入らない場所だった。
しかしここならまた来たい。「みはし」なら次もまた…
そんな思いを胸に幸せな気持ちで店を出て、私は推しの立つ舞台を観に劇場へ向かった。
「みはし」を推したいし、「みはし」のように推したい
そんな初「みはし」を体験した上で、私も和菓子・甘味処部門では「みはし」を推したいと心に決めた。
「みはし」の存在を教えてくれたかとみさんに感謝したい。
そしてかとみさんが「みはし」を推すように、私も俳優の推しを推したい。
私の推している俳優・味方良介さんは正直「みはしのあんみつ」ほどには万人受けするタイプではないのではないか、とも思う。
あんみつに例えると、多分クリームやフルーツより干し杏と白玉ばかりが山ほどのってるような感じの、ちょっと極端なやつじゃないかと思う時もある。
でも人の好みは千差万別で、そういうあんみつを求める人も確かにいるのだ。
推しのような味が好きな人にたくさん出会えるといいな、と思う。
まずはチャイコフスキーが鳴り響く捜査室、新宿と大阪に現れる「春の熱海」へ
一人でも多く足を運んでもらえたらいいな。
無理にとは言わないけれど、もしも少しでも興味があって、予定が合えばでいいので。
東京は完売とか言ってるけど平日はまだあるし、追加公演もあるし、大阪はまだ全然チケット売ってるので。
台詞と芝居の洪水に、一緒に溺れに行きませんか?
その後ぜひ一緒にみはしであんみつを食べましょう。
胸がいっぱいでもきっと食べれるから。
幽興斎葛葉は義経だった 〜「怜々蒐集譚」キノドラマ 考察と感想〜(ネタバレ)
舞台「怜々蒐集譚」観てきました!
私にとってはすごく面白かったです。
しかしその面白さの中にはめちゃくちゃわかりにくい部分があるな!?とも思いました。
いや、わかりやすい部分もたくさんあるのですが!
わかりにくいというか…これ読み解くのにめちゃくちゃ教養が必要なのでは…?という部分があるのです…特に一幕の話。
理解できるとめちゃくちゃスッキリするんですこれ。というか今それを言いたくて仕方がないんです。ネタバレですけど。
ということでここから先は完全に観劇した人向けのネタバレ記事です!
ぜひ観劇してから読んでくださいね!!
続きを読む舞台の当日券を買ってみたいけど買い方がわからなくて不安な人に読んでほしい記事。
みなさん、舞台の当日券って買ったことありますか?
舞台が好きでも当日券は取ったことがない、買い方がわからない、ハードルが高く感じるという人も多いみたいですね。
公式のお知らせがわかりにくかったり、なかなか情報が出なかったりすると本当に買えるのか不安になりますもんね…
この記事ではそんな「当日券に興味はあるけど買い方がわからなくて不安」という人に私の経験から話せる「当日券の買い方」について説明します。
舞台の当日券は公演ごとに販売方法が違います。
「こういう販売方法が多い」という傾向はありますが、それも界隈や規模、人気度合いによるところも大きいです。
なのでこれから話すのは基本「中〜小規模劇場で上演される商業演劇(2.5次元含む)」の話と思ってください。
あと「発売数秒で全席即完売!転売が高騰してヤバイ」みたいな超人気の激戦舞台の場合もあんまり参考にならないかも。
最終的には公式の発表が全てです。舞台や公演主催の公式サイトや公式Twitterアカウントをよく確認してくださいね!
- 大抵の舞台は当日券が出てる
- 超人気舞台は「当日券の予約」が必要な場合も
- 大抵は指定時間に劇場へ行けば買える
- 販売場所がわからなかったらスタッフに聞こう
- 販売される座席位置は主に4種類
- 座席位置は選べないことが多いけど、選べる舞台もある
- 正確な販売情報は公式を見よう
- 当日券を買うのは怖くないよ!
大抵の舞台は当日券が出てる
私が知る限り、当日券が全く出ない舞台ってかなり少ないです。
前売りが全公演売り切れていたとしても、当日券は販売してたりします。
ただし当日券を売るかどうかのお知らせ自体は何故かギリギリになる場合が多いのです…
だいたい1週間前〜前日くらいに発表になる公演が多いんじゃないでしょうか。
上演時間とか物販内容と同じくらいに発表されることが多いと思います。
超人気舞台は「当日券の予約」が必要な場合も
発売即完売!みたいな超人気の激戦舞台では当日券を買うにも予約が必要となる場合もあります。
電話やウェブ申し込みによる抽選などで、事前に購入権が絞られてしまうのです…
当選者のみ購入可だったり、当選者からさらに抽選だったり…とかなり厳しい場合も。
そういった場合も必ず公式サイトや公式Twitterアカウント等でお知らせがあるのでチェックしておきましょう。
大抵は指定時間に劇場へ行けば買える
そこまでの超人気公演でなければ、大抵は劇場前などに設けられた当日券受付で買うことになります。
だいたい開演時間の60〜90分前くらいに販売開始となることが多いです。
開始時間は公式からお知らせがあるのでチェックしておきましょう。
販売方法は主に2種類。抽選か先着での販売になります。
抽選販売の場合、販売開始の時点で並んでいた人たちの中で抽選します。遅刻すると買えません。
先着販売の場合は列に並んでいる人に前から順番に販売していきます。売り切れたら終了です。
販売開始時点で列に並んでいる人が用意されたチケットより多い場合は抽選、そうでなければ先着販売という場合も多いですね。
この辺の細かいルールは例によって舞台ごとに違うので、公式で確認しておきましょう。
どちらにしろ、販売開始時間に当日券受付にいるのが大事です。
まあ前売りがかなり残ってる感じだったなら、開演ギリギリでも買える可能性は高いですけどね。
販売場所がわからなかったらスタッフに聞こう
当日券の受付はだいたい劇場の入り口近くにあります。
劇場によっては入り口から少し離れた場所にチケット販売カウンターみたいなものがある劇場もありますが、当日券受付はそこじゃなくて入り口付近のことが多い印象ですね。
とりあえず公式が指定する時間前に入り口あたりに行けばスタッフがいるので、どこで売ってるか聞くのが早いです。
販売される座席位置は主に4種類
私が知る限りですが、当日券で販売される座席はだいたい4種類に分けられます。
前売りで売れ残った後方席
「当日券で売られる席」と聞いてまず思い浮かぶのはこれじゃないでしょうか。
前売りでは売れ残ってしまった後方の席はもちろん当日券で販売されます。
後方というと残念に思う人も多いですが、舞台全体がよく見えますし、照明の凝った舞台を後方から観ると新たな発見もあって面白いですよ。
全体がよく見えるということは推しを選んで見やすいということでもあるので、良いオペラグラスで推しを定点観測するにも後方席はおすすめです。
サイドシートや見切れ席
舞台は前の方が絶対に良い…というわけでもなく、サイドシートや見切れ席といわれる「一部が見えづらい席」が存在します。
前方でも端の方にある席からは、死角となって見えない部分が存在してしまうのです。
こうした席を前売りではなく当日券で販売する場合があります。
サイドシートや見切れ席にはかなりの前方席…中には最前列が含まれることも。
たとえ一部が見えにくくても前方席は臨場感がありますし、やっぱりラッキーな感じがしますよね。
関係者用に残していた席
舞台には大抵「関係者席」というものがあります。
出演者や制作スタッフの関係者が観劇するために、一般販売とは別で取ってある席です。
関係者の中には演出家やプロデューサーなど偉いひともいますし、だいたい真ん中あたりの見やすくていい席が割り当てられている場合が多いです。
関係者席…といっても、関係者のスケジュールはギリギリまでわからなかったり、結局来なかったりすることもあるでしょう。
「念のため多めに取ってあったけどそれほど関係者が来ない」という場合、その席は当日券に回されるわけです。
見やすい上に、もしかすると近くに関係者という名の人気俳優が座っている…なんて可能性もあるのが当日券だったりします。
まあ逆に「関係者のマナーが悪くて…」なんて悲しいパターンもあったりは…しますが…
立ち見
劇場や公演によっては立ち見席が販売される場合もあります。
立ち見がない舞台もありますが、ある場合はだいたい劇場の一番後ろや二階席の後ろなど、決められた場所で観劇することになります。
上演時間中ずっと立ち続けるのはしんどいですが、後ろには人がいないので「頭が動くと後ろの人に迷惑かな」という気を使わなくて良いのは少し気が楽かも。
もちろん横の人には迷惑をかけないよう気をつけた方がいいですけどね。横で激しく動かれたら気が散りますから…
座席位置は選べないことが多いけど、選べる舞台もある
私の経験上、当日券を買うときに座席位置は選べず、購入後に渡されたチケットを見て席がわかる…ということが多いように思います。
ただ、チケットがたくさん残っていたり、当日券に並ぶ人がさほど多くなかったりして、購入時に座席が選べる舞台もあります。
その辺はもう舞台による…としか言いようがないですね。
正確な販売情報は公式を見よう
いろんなパターンがありますが、結局は公式の発表が一番正しいので公式の情報を信じてください!
舞台ごとで公式サイトやTwitterアカウントが作られる場合もありますし、主催の公式Twitterで発表される場合もあります。
公式サイトの場合は「よくある質問」や「お知らせ」などのページに載ることが多いです。
だいたい掲載は直前なので初日が近づいたらチェックしておきましょう。
ちなみに昨日初日を迎えた「怜々蒐集譚」の場合は
こんな感じのお知らせでした。
なぜかTumblrでお知らせする主催。いや…いいんですけど…
【お知らせ:当日券】
— 怜々蒐集譚 (@rrsysy_zuu) February 15, 2019
スクリーン設置位置の確定により、完売しておりますキネマ(映画)&イベント回に若干枚数ご用意いたします。当日券販売時間(60分前)にお集まり頂いていき、抽選の上、ご購入頂きます。
一部の見づらい場面があるお席となる場合がございます。ご了承の上、ご購入ください。
【初日 16日(土)キノドラマ(舞台)19:00】
— 怜々蒐集譚 (@rrsysy_zuu) February 15, 2019
当日券
一般:7800円 開演60分前より先着順にて販売。
プレミアムチケット:完売
学生チケット:完売
グッズ情報
キノドラマパンフレット 2200円
キネマパンフレット 1600円
キネマ&キノドラマ セット 3500円
ブロマイド(3枚1セット)各500 pic.twitter.com/4lZiWKX7bJ
公式Twitterアカウントでもこうしてお知らせしてくれています。
キノドラマ(舞台)の一般チケットは先着順で買えるということで、割と余裕がありそうですね。
当日券を買うのは怖くないよ!
当日券って買ったことがないと不安かもしれませんが、舞台によっては意外と普通に買えます!
いや舞台によるとしか言えないんですが…私の経験と感覚だけでめちゃ無責任なことを言うと「抽選になっても思ったよりは買える」んですよ、当日券って。
しかもたまーにめちゃくちゃいい席に当たることもあるので…立ち見のこともあるけど…(ギャンブル)
もちろん当日券狙いだけで遠征とかは厳しいと思います。私も一枚もチケットないのに当日券狙って遠征するのはキツイと思うし…
でももし劇場が近いとか、時間に余裕があるという方は「ダメ元で!」くらいの気持ちで一度並んでみてもいいと思います。
当日券チャレンジ、「興味あるけど買ったことなくて不安」って人はぜひ一回だけでも試しに挑戦してみてほしいです!
そして初めての当日券チャレンジにオススメの舞台はこちら↓
アフィリじゃないよ…ダイマだよ…
大正ロマンあふれる漫画原作2.5次元舞台!でも原作知らなくても(多分)大丈夫!
夜公演は19時開演!仕事の後でも行きやすい!
場所は初台の新国立劇場 小劇場です。新宿から近い!
ぜひ!!当日券チャレンジしてみてね!!!
私にとっての推し活は「ハム太郎サークルモッシュ」なのかもしれない。
私にとっての「推し活」とは、俳優である推し・味方良介の活動を追うことだ。
舞台を観に行ったり、イベントに行ったり、インタビュー記事やSNSやブログを読んだり、そういう推しに関して動くことをひっくるめて言いたい時の呼称として「推し活」と言ってみている。
まだ完全にしっくりきてるわけではないけど、他に良い呼び方も思いつかないのでそう呼んでるような感じである。
DJが流す「ハム太郎とっとこうた」に合わせてフロアの客がぐるぐると回り、コールを入れるというものだ。
動画を見てもらった方が早いと思うのでYouTubeを貼っておく。
みんなが知っているキッズアニメ曲が流れる中で、ぐるぐると回りながら「俺も〜」とかコールしている様子はすごく楽しそうに見える。
私は実際の「ハム太郎サークルモッシュ」に参加したことはないのだが、この現象の動画が好きで時々思い出しては見ている。
動画を見ていると、きっと参加者にとっての楽しさのひとつは「輪の中の1人になる楽しさ」なんじゃないかなと思う。
盆踊りと近いのかもしれない。盆踊りよりもっと動きは単純だけど、単純な方が参加しやすい。コールはしてなくてもバレないだろうし。
私にとっての「推し活」はこの「ハム太郎サークルモッシュ」を延々と回り続けているのに近いんじゃないかな、とふと思った。
気持ち的には、私は音に合わせてぐるぐると回る輪の中の1人だ。
回るうちに輪のどこかで何かが起こったり、誰かか抜けたり入ったりしているようだった。
けど私も輪の中にいて回っているし、位置や視界は常に変化しているのでそんなに気にしてはいられない。
回るうちに輪の大きさや形も変化しているような気もしたが、何せ私は輪の中にいるのだ。
外から見なければ全体のことは見えないし、輪は常にぐるぐると動いていて形が定まることはないのだから、それを把握しようとすることに特に意味はないように思えた。
私は輪の中で「はいせーの」とかぶつぶつと唱えながら、マイペースにだらだら楽しく回っていた。
曲を回すDJはつまり、舞台なら演出家とかプロデューサーなどであり、雑誌やウェブ記事ならインタビュアーやライター、カメラマン、編集者だったり、そして推し本人のこともある。
じゃあ流れている曲は…「ハム太郎とっとこうた」にあたるものは何なのかというと、これは「表に出る俳優としての推し」じゃないかと思う。
DJによって様々なアレンジをされた「俳優としての推し」を観に私は会場へ足を運ぶ。
トークイベントなどでは特に推し本人が「表に見せるための自分」をアレンジして客に見せている、という場合があって、それはすごく面白いし好きだ。
どこまでが演出されたものか、これは素が見えていると言えるのか、曖昧な感じが面白いと思う。
DJによってアレンジが好みな時もあれば、いまいちノリにくい時もあるけれど、それはそれでその時の「ハム太郎とっとこうた」を楽しむしかない。
「今はアレンジやDJが好みじゃないから回っているのが辛いな」という時には静かに輪を離れて休めばいいと思う。
特に輪を離れる上で誰かに宣言をする必要はない。
自分が好みじゃない曲で回り続けている人の趣味に悪態をつくようなこともしなくていいし、逆に輪を離れていく人を無理に引き止めたり責めるようなこともしなくていい。
みんな自分が回るのを楽しむことに集中すればいい。
常にずっと全力でコールを叫んだり、走り回っていなければならないということもない。
回り疲れたら休めばいいし、そもそも回ってる場合じゃなくなることだって普通にある。
誰だってトイレに行きたくなる時があるし、その時はそっと輪を離れるだろう。
そしてまた戻りたければいつでも戻ればいい。
それぞれ自分が楽しめるような回り方で続けたらいいし、他人の回り方にあれこれ文句を付ける必要はない。
私はただ「ハム太郎とっとこうた」が流れ続けているうちは出来る限りのんびりと回り続けたい。
そしてもし輪を外れなければならない時がきても、またいつか戻れるように曲が流れ続けていてほしいと思う。
それはそれとして今日の私はまさに「回ってる場合じゃなかった」ので某熱海セミナーに行けなかったのですが…行きたかったな…
セミナー行けなくても熱海殺人事件は面白いから皆さん一度観に行ってみたらいいですよ。
東京公演は珍しくほぼ売り切れてるみたいですが大阪は全日○なので…多分当日券も出るし…
関西の人と関西に来れる人はぜひ出来立てほやほやのクールジャパンパークを体感しに来てください(というかまだ出来てない)。
あと今週末から「怜々蒐集譚」の上演も始まるので…歌舞伎役者を演じる味方良介さんが楽しみです。
映画と舞台を交互に上映・上演する変わった形式で面白そうですよ〜
そうそう、明日からCATプロデュースの「シテージシネマコレクション」も上映始まりますね。
CATプロデュースが主催した舞台公演の映像を劇場で上映する企画です。
味方さんは「テイク・ミー・アウト 2018」に出演してます。三児の父で野球選手のキッピーが最高にヤバイので観たことない人はぜひ観てください。
舞台「銀幕の果てに」の出演も決まっています。
こちらも東京・大阪と公演があるのでお近くの会場でどうぞ。クールジャパン…
チケット先行申し込みは2月17日(日)までなので、今なら最初の先行に間に合いますよ〜
https://w.pia.jp/s/ginmakuno19mr/
ネット番組に出演した若手俳優みたいに告知を詰め込んでしまいましたが、もしこの中で好きそうなのがあったら試しに観に行ってみてくださいね。
いろんな人が気軽に輪の中へ入ってほしいなと思います。この輪が存在し続けるためにも。
推しの「ラヴ・レターズ」を観てきた話。
「LOVE LETTERS 2018 Autumn Special」11月18日18時30分
味方良介さん & 内田真礼さんの回、観てきました!
感想記事が遅くなってしまいましたが、改めて感じたことを残しておきたいと思います。
味方さんにとって初の朗読劇、そして日本では1990年から上演され続けているという歴史ある「ラヴ・レターズ」への出演ということで、きっと緊張しているだろうな、と思いながらの幕開けでした。
登場、そして読み始める前に相手の内田真礼さんと目を合わせての笑顔…ああ、いい感じだな、と少しほっとしました。
ただ読み始めてから、いつも通り声は良い…けど…手が…!!なんか本を持つ手が震えている…!?ものすごく緊張が伝わってきました。おおお…がんばって…!
読み進めていくうちに、徐々に震えは治ってきたように思いました。たまにつっかえたりする場面もありながらでしたが、だんだんと緊張も解けてきたのかな…と思いつつ、ドキドキしながら朗読を聴き、見つめました。
私が一番好きだな、と思ったのは、一幕の最後あたりの手紙でした。
手紙を書くのが好きだ、特にメリッサに当てた手紙を書くのが好きだ、という、素直で正直な思いを伝える手紙。
それは「メリッサ自身のことが好きだ」という思いとは全く違って感じられて、素直な気持ちであるからこそとても残酷で、でもある意味とても誠実で…
味方さんに「本人の心から正直な気持ち」を最大限誠実に語らせたら最高で最強だなーと改めて思いました。
味方さん演じるアンディーは全体を通して、どこか半端に真面目で優しく、半端さ故に残酷な人、という印象を持ちました。メリッサはその残酷さに傷ついていったのだろうな、と思います。
相手のメリッサもまた、ある意味では自分に正直で残酷な人であり、また素直になれなかった悲しい人でもあって、ふたりは惹かれ合いながらこの終わり方しかできなかった。
運命と言ってしまっていいのかわからないけど、そういう関係ってあるんだろうな、と思うようなふたりの話。
メリッサ役の内田真礼さんはとても可愛らしい方で、メリッサという役をとても素敵に演じていらしていました。
発声としてはすごく、あー(私のイメージする)「女性声優さん」という感じの声で、これまで観てきた舞台女優さんと全然違うイメージの声というか…推しがいつもの「舞台俳優」って感じの声で朗読していたので、カップルそれぞれの方向性が全く違う感じになっていて、でもそれはそれで、すれ違う「アンディーとメリッサ」らしさにもなっているのかな、と思いました。
そうそう、衣装も素敵でしたね!
一幕はシワ加工のベストで少しカジュアルめの若い感じ。二幕はスーツに黒シャツ…かと思ったら後の写真を観たら紺色のシャツでした。どちらも推しによく似合っていて素敵でした!
二幕後半、歳を重ねていくアンディーは若い頃と比べて表情が固くなっていくのが、とても味方さんらしい芝居だなーと思ったりしました。
終盤では味方さんには珍しくずっと鼻をすすり泣いている様子で、もっとよく見たいのにだんだんと暗くなっていく照明がもどかしく感じたり…
全体を通して本当に素敵な朗読劇で、とても良かったです。
だからこそ、できるならばいつかもう一度観たい。
若い、26歳の今の推しが演じたアンディーと、歳を重ね、さらに経験を積んだ後のアンディーを観て、比べたい。
そんな風に、正直に思う初朗読劇でした。
そしてそこがこの「ラヴ・レターズ」が長く上演され続け、愛されている理由の一つなのかなとも思いました。
人生を通して演じるからこそ、いろんな年代の役者で観たいと思う物語。
それでさらに推しの成長を見ることができたら最高だよな〜!と。いや本当にまた推しが出演させてもらえたらめちゃくちゃ嬉しい…きっとすごくハードルの高い大変なことなんだと思うけど…!!
推しが活躍しつづけていれば、いつかは!と思うので、また観れるように変わらず応援していきたいなと思います。
とりあえず今年のパンフ(ラヴ・レターズは公演後にパンフが発売されるらしい)が発売されたらしっかり忘れず買いたいなと思います!
あと終演後すぐ新幹線乗らなきゃでアンケート出し忘れてそのままになってるので、郵送を…しなければ…
そんな感じで、推しの出演した朗読劇「ラヴ・レターズ」の感想でした!
これからも色んな作品に出演する推しを観続けていけたら嬉しいな!と思います。
次は「君乞う」の感想も…がんばります…!!