推しが可愛い日常

推し(味方良介さん)が可愛い話をします

推し中心に「テニミュ2nd全国立海公演」を見る、私的ポイント語りの話。

*当記事は、2018年8月25日(土)20時20分から「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海」がニコ生で振り返り放送されることを記念し、同公演の味方良介さんのファン的な目線でのおすすめ・見どころポイントをまとめた記事です。

ネタバレも多いので気になる方は1回見てから読んでね!

 

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同公演は2014年に上演された、テニミュ2ndシーズン最後の本公演(テニミュにおける2度目の最終回)である。

青学7代目、そして出演する全員の「卒業公演」 *1 でもあり、公演時間は公式発表で「休憩2回を含む、約3時間40分」という長時間公演。

千秋楽挨拶がある回はほぼ4時間コースとなっていた。

 

今回ニコ生で放送される映像はおそらくディスク1収録分のみ、挨拶&アンコール曲はカットとなる可能性が高い。

それでも収録時間は206分。映像放送に休憩時間は入らないが、飲み物など用意して適度に気を抜きながら鑑賞いただければと思う。

 

あと、推しが演じる柳生比呂士に試合はない。

試合の合間にたまに映る自称「ベンチの王子様」を見逃さずじっくり鑑賞してほしい。

 

 

M3:ウィニング・ロード

青学が歌う中に飛んで入ってくる我らが柳生比呂士。

1stから伝統の「アデュパッパ」は引きの画だし菊丸と被ってるけどちゃんと写ってる。

くるくると回ったり跳ねながらしなやかに舞う柳生…美しいよ…もちもちしてるけど…

 

M4:頂上対決

試合ないけどキメキメにレーザービーム打ってくれる。やる気満々だ!

 

M5:風林火隠山雷

まず真田に伸ばす手の角度に注目。

みんなだいたい真っ直ぐか自然な程度に曲げてるかだが、柳生だけなんかちょっとエレガントだ!でも上げてる方の腕はちょっと「がおー」って感じで可愛い。

その後真田を囲むダンスは全体的に振り付けがちょっとトンチキで可愛い。最後のキューピーみたいなポーズはなんなのか。

 

幸村が真田に「真っ向勝負を捨てろ」と目で伝えるシーン

最初は幸村を見ていた柳生が、幸村の言いたいことに気付いて2人から目をそらしている。細かい芝居。

 

真田vs手塚 決着

「まずいですねえっ!真田くん側に落ちますっ!!」

多分歴代で最も本気で焦ってあわあわしてる味方柳生の本領発揮セリフ。

 

春ちゃんが乾にメガネ貸しに行くシーン

めっちゃ前に出てくる柳生よ。

まずベンチからちょっとだけ「ぴょこん」してる!柳生プリティージャーンプ(ぴょこん)してる!!

そして「私のをお貸ししますよ!私は紳士なので!」とでも言いたげにずんずん出てくる。

さらに「見えとるやん!」のツッコミに混ざる。

試合がないからって…混ざりたがりの紳士よ…

 

M9:デビル〜猛獣使い

「それを見ている立海レギュラー」という歌詞のシュールさが強すぎる曲。

ソロパート最初は頑張って低音出してる感が微笑ましいが、後半の「試合は参謀の手の中 ああデータはどこへ行った」が良い。憐れみ感出てる。

 

M12:常勝立海

アリプロ

ソロパート「一部の隙も見せるものか」気合入ってるなぁ…ミュージカル歌唱感…

そしてハモリ上パートを1人で支える柳生よ…

「じょー↑しょー↑りっかー↑い!」

赤也ソロ後2回目の上パート、マジで1人の声しかしないので…多分上パートは1人で充分ってことになったんだろうな…!声が目立つから!

 

仁王vs不二

ダブルスパートナー仁王の試合でそわそわベンチから立ったり座ったりする可愛い柳生。

だいたい不利っぽいときは立つし安心したら座ってる。かわいい。

試合後は凹んでる仁王くんにひとり寄り添ってあげる優しさ。

 

M19:最後のゴールデンペア2014

曲中も基本はボール追ってるけど「ふたりでひとつだったこと」のところで仁王を見る。

柳生は仁王とのダブルスが「ふたりでひとつだった」と思ってるんだな…

 

M26:デッド・エンド

ソロパート気合入ってるなぁ(試合ないもんな…)

そして越前リョーマ!!」に気合が入りすぎている。恨みすぎです柳生くん。

 

M28:幸村の暗闇

「頂上決勝 最後の切り札」のとこの振り付け、結構好きなんだけど推しはあんまりちゃんと映ってない…

一瞬だけやる操られダンスからの決めポーズのとこも…

 

決着

幸村のボールが当たり損ねた時の「まずいですねえっ!」の焦りっぷりがすごい。

焦るときはマジで焦るのが味方柳生。

どうでもいいんだけど最後の1球が落ちた瞬間の火薬が多すぎたのか舞台上に1秒くらい火が残ってる時があってちょっと怖かった。

 

M33:GRADUATION

さっきの敗北から一転した爽やかな笑顔よ…

しかし名曲ですね。歌詞が…

卒業ソングで「世界を作ろう」「世界を変えよう」ってスケール出してこれるのがすごい…

「一緒に歩くのも自由 離れて行くのも自由」

「散り散りになり 仲間の地図が少し広がる」

このメタ的に読めと言わんばかりの…いま卒業後に広がっていった役者たちの地図を思うと…名曲だ…

 

M35:フィナーレ・メドレー

イントロでリョーマがジャンプしてるのとは関係なく海堂と2人でレーザービームやってて可愛い。

名セリフ「知ってます!」すごい嬉しそう。生き生きしてるよ…

 

そして2ndではこのメドレーでのみ登場の「鎬を削る者たちよ」!名曲だ…

推しが鎬を削るところが見れるのはとても嬉しい。

この「鎬を削る」振り付けは十字架を背負って歩く様を表現しているらしい。良い。

 

カーテンコール

コツンと控えめにグータッチな仁王柳生ペア。らしいといえばらしい。

集合のお辞儀はやっぱり襟とメガネを直してから。でもちょっと大人しくなったかな…

そして最後の全体集合でお辞儀した後はどんどん後ろに下がりつつ優雅なお手振り…手の振り方が優雅…

 

番外:頑張れ 負けるな 必ず勝て

多分これディスク2収録なので放送されない気がするけど!

ダンスがめちゃくちゃ可愛い…チアダンスを意識した振り付け…!

推しだけアップでずっと見たいくらいには推しのダンスが可愛い。なんというかすごく着ぐるみっぽい。

お尻の振り方が!完全にチアダンスとして正しい!(主観)ミニスカートの幻影が見える!!

 

そして最初の登場でおとなしかった(当社比)ので安心していると2回目の登場でずっこけることになる…!

は、走り抜けたー!!!向こうの袖まで!!

 

立海のコール振り始まりはいつも柳生。毎回元気すぎる。

毎回割とおかしかったけど大千秋楽はだいぶおかしかったね!!

「もっともっと盛り上がらないと、皆様を蝋人形に!そして幸村くんを蝋人形に!最後は私も蝋人形に!!

意味がわからない!!

そりゃ幸村くんも「何をいってるんだい?」って言う!

駄目押しで

「くらえー!!蝋人形ビーム!!!」

蝋人形好きすぎるよ!!!

テンションが上がっておかしなことを言い出す不思議ちゃんキャラ化していた味方柳生。

 

ちなみに大阪千秋楽では

「今日は立海スペシャバージョン!では あ り ま せん!!!

…なぜなら、毎日がスペシャルだからです☆

新大阪から苦情が来るくらい盛り上がりますよ!!」

という割とまとも?な感じだった。でも新大阪から苦情が来るってどういうことだろうか…駅から…?

 

そしてコールを呼びかけた後に「セイッ!」を絶対入れる柳生。

もはや存在が騒がしい…映ってなくても存在感がすごいよ…

 

最後の最後で幕降りる瞬間に「アデューッ!!」の叫び声を入れてくるのも忘れない。

もう涙も吹っ飛ぶよ…味方柳生には散々元気をもらった…

 

 

 

色々と元気すぎて「紳士・柳生比呂士」としてどうなのかという声もあったりしたんじゃないかと思いますが…

これはこれで味方良介の考える、等身大の中学生であり、紳士と呼ばれる「柳生比呂士」だったんだろうと、今でも思います。

色んな意味で「ここまで来ると誰も突っ込めない」レベルだからこそ、あの紳士スタイルなのかな…という…

 

推しは、キャラクターを「人間」として捉え、裏の裏まで考え抜いた結果の解釈を「これが味方良介の演じる〇〇だ」として表現してくれる役者なのですが、

それゆえに元々のキャラクターファンと解釈が合わなかった場合のショック反応も大きいことがあって、本人もそういった点で悩むことがあるようなインタビューもありました。

 

私はそんな悩みに悩んで導き出す「解釈」も含めて推しの芝居が好きなので、推しが演じる2.5次元舞台が好きです。

もちろん2.5次元以外の舞台も大好きですけどね!

また2.5次元舞台に出演することがあれば、原作を知らなくても観に行くだろうなと思っています。これまでもそうだったし。

いつも推しを通して素敵な物語に触れることができて嬉しいです。

 

全国立海はやっぱり長時間公演なので、映像ですら通しで見るの結構しんどいですね!

でも見るとやっぱり味方柳生のこと好きだなと思います。

独自の…だいぶ独自の柳生になってたと思うけど…そこが好きです!

そしてもちろん現在の推しも、ここから地続きでつながって今があるなぁと、改めて思いました。

これからの推しのことも楽しみに、できる限り長く観続けたいです。

 

 

つい卒業公演にかこつけて思い出語りをしてしまいましたが!

みなさま、良いテニミュ鑑賞を!

*1:本公演後にあるライブ(ドリライ)を除いて

推し中心に「テニミュ2nd比嘉公演」を見る、私的ポイント語りの話。

*当記事は、2018年8月21日(火)20時から「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs比嘉」がニコ生で振り返り放送されることを記念し、同公演の味方良介さんのファン的な目線でのおすすめ・見どころポイントをまとめた記事です。

ネタバレも多いので気になる方は1回見てから読んでね!

 

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私にとってこの「2nd比嘉公演」は大変思い入れ深いというか、これまでで一番多くの回数を通ったテニミュ公演である。

楽曲、全体の構成、長すぎない公演時間…同公演がデビューとなった7代目青学の歌の上手さや、推しの日替わりパートがあることを除いてもあまりある魅力。

ぜひ1人でも多くの方に視聴してもらいたいと思う。

正直言って以下の推し語りは蛇足と言ってもいいが、個人的に書いてまとめておきたい。

 

プロローグ:海堂との入れ替わり

冒頭から青学・海堂薫の姿で登場する柳生役の味方良介。

つまりモブ選手をグーで殴ってるのも味方良介(声は海堂役・木村達成)。

殴り方がなんか…殴り慣れてない感が…!

 

そして始まるモブ選手とのダブルス野試合。

柳生・海堂が入れ替わった状態で互いの必殺技を繰り出しモブダブルスをやっつける。

試合後は日替わりネタコーナーで、ゆるく可愛い柳生と海堂の交流が楽しい。

海堂になぜか好物を訊ねて「とろろそば!口の周りが痒くなりませんか?」と聞いていたのが印象深いです。

いちいちジャージを丁寧にたたむけど毎回無駄になるのも可愛い。

 

M3:ブランニュー青学2012

推し出てないけどつい見入ってしまう…私って7代目好きだったんだな…と改めて思う。

7代目は卒業後も推しと共演したキャストが多く、その分また思い入れが強くなっている面もある。

 

手塚役:多和田秀弥(TMO、熱海、幽劇)

不二役:矢田悠祐(WaW、恋ブロ、ママ僕再演)

菊丸役:黒羽麻璃央(熱海)

河村役:章平(こち亀、TMO)

 

並べてみると改めて…多いな…!?

親近感だけでなく、7代目は全員で歌っている時の歌声の一体感がすごいので大好きだった。

個人個人で歌の上手い人ももちろんいたが、何より合わさった時の声の相性が良かった。

デビュー公演で既にこの一体感…今聞いていても本当にすごかったと思う。

 

M5:俺たちの辞書に敗北はない

イントロのジャンプから大好き。

味方柳生のジャンプ、高さはそれほどある訳ではないと思う。でもなんかふわっとした飛び方で体感滞空時間が長い感じがする。好き。

 

M8:幕は切って落とされた

これも推し出てないけどテニミュの中で一二を争うくらい曲として大好きな曲。

戦隊モノっぽさと合唱曲っぽさが合わさっててめちゃめちゃ好き。

 

一幕終わり日替わりコーナー

立海メンバーの誰かが登場して舞台上で寝ている比嘉中・田仁志と絡む日替わりコーナー。

大千秋楽は真田が担当。

 

比嘉公演は結構回数入ったのに、推しの日替わりに当たったのは1回だけだった…

でもその1回がめちゃくちゃ可愛くて良かった。なんか柳生が迷子に…迷子になって仁王くんを呼び出すアナウンスを読み上げていた…あざとかった…

 

DVD収録の、田仁志を起こそうとして

・女子マネージャー風

・英語

・豚語(?)

を駆使するネタも引っくり返るほど可愛いけど…最終的に豚語に行き着くのがナチュラルボーン失礼で味方柳生だ…

 

M10:Heat Up

ここ以外もだいたいそうなんだけど、地味に決めポーズでは全部レーザー打ってる。

ダンスはやっぱりなんとなくもちもちしている。

 

M11:テニスとは…

矢田さんやっぱ歌うめえなぁ…(推し出てない)。

 

M14:執念の焔

改めて聴くと曲調が渋いな…

でも柳生はやっぱりなんとなく楽しそう。

柳生の追加舞台写真が多分この曲中の写真なんだけど、暗い上に照明が赤すぎてすごいことになってる。なぜこのシーンを…

でも2枚目(メガネショットという名のメガネ外しショット)が可愛いので全て許したし公演行くたびに買ってた。

 

M17:リユニオン〜Heat Up II

「ノックアウト!一撃!」のメガネ押さえジャンプを見逃さないように。

なぜここで柳生はメガネを押さえながらジャンプするのか…毎回気になりつつ気にしたら負けのような気もしていた…

 

カーテンコール

大千秋楽なのでちゃんと握手してるけど、毎回柳(あとむちゃん)と握手してあげないという意地悪をしていた柳生。

チーム内で一番年下で弟と同い年で可愛いから意地悪したくなるんだろうけど、可愛いからこそかわいそうだったぞ!!

 

部長挨拶

幸村役の神永圭佑による立海部長挨拶中に部員に向け、

「こんな部長でしたが支えてくれてありがとうございました」

と言った瞬間に「こちらこそ!!」と元気よく返す味方柳生よ。

 

そして一通りの挨拶後になぜか始まる立海ニコント(?)。

各部員が一言ずつ意気込み?的なことを言い出すのですが柳生の1つ前の仁王が台詞を甘噛み。

ん?という空気をじっくり楽しむように溜めてから自分の台詞をサラッと言う柳生よ。相方いじりが厳しい!

 

M18:WE ARE ALWAYS TOGETHER

通称・セイヤー。というか正式タイトル思い出せないくらいセイヤー。

相変わらずものすごい勢いで飛び出してくる味方柳生よ。

よく勢い余って逆側の袖まで飛んでいって戻ってきていた。

 

コールアンドレスポンス「セイ!ヤー!」のところで、柳生はなぜか舞台奥側に向けて「ヤー!」ってやったり照明に向けて「ヤー!」ってやってることがある。

何か舞台上の妖精的なものでも見えてたのかもしれない。

 

とにかくアンコール曲はいつもめちゃくちゃ楽しそうで何より。

幸せならOKです!という気持ちになる。

 

 

そんな感じで、推しが出てるところも出てないところも全体的に大好きな比嘉公演。

実は今回のニコ生はリアタイできなそうで、めちゃくちゃ残念なのだが…またタイムシフトで観ようかと思う。DVD持ってるけど。

みんなもリアタイやタイムシフトで一緒にヤー!って言ったらいいと思う。楽しいので。

それではみなさん良いテニミュ鑑賞を!

 

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推し中心に「テニミュ2nd関東立海公演」を見る、私的ポイント語りの話。

*当記事は、2018年8月20日(月)20時から「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs立海」がニコ生で振り返り放送されることを記念し、同公演の味方良介さんのファン的な目線でのおすすめ・見どころポイントをまとめた記事です。

ネタバレも多いので気になる方は1回見てから読んでね!

 

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M1:非情のテニス

同公演における1曲目「非情のテニス」は、今回の対戦校である「立海大付属中」の校風と登場キャラクターの紹介曲だ。

もう曲調からして重っ苦しい。よくわからないが絶対勝たないと駄目なんだなということがよくわかる。

そんな重苦しい校風な割には外見からもう個性的な選手たちが揃っている。なんか髪が赤かったり白かったりする。

 

そして1人目のキャラクター、副部長・真田弦一郎をソロで歌って紹介する方が私の推し・味方良介演じる柳生比呂士である。 

髪色こそ茶髪だが、メガネで七三分け。絵に描いたような(実際原作は漫画なので絵だ)真面目キャラのビジュアル。

このビジュアルで予想する声は…多分、落ち着いた低めの優しい声ではないかと思う。

そんな予想はソロ第一声で裏切られることになる。

本物の少年のような、高く澄んだ歌い出し!

迫力を出すためか段々と濁らせていくのだが、それでも幼さが残るというか…可愛い。

 

一発目のソロパートで歌声に衝撃を受け放心しているうちに、今度は柳生が紹介されるターンがやってくる。

チームメイトから歌で紹介された後に各キャラは決め台詞を言う。

柳生の決め台詞は「気の毒ですが、これが勝負というもの!」。

やっぱり高めの声、でも迫力を出したくて頑張って少し濁らせているのがまた「少年が頑張ってる感」になっており大変可愛い。

全体的にこう、まだ幼いんだけど僕は強いんです!という背伸び感がある…まさに「中学生」という感じの演技!

この声に胸を打たれた結果、私はこの時点ですでに「柳生比呂士」から目が離せなくなっていたのだった。

 

病室のシーン

色々あって部長の幸村精市が入院する病室へ部員たちが見舞いに来るシーン。

柳生のダブルスにおける相方・仁王雅治は幸村を喜ばせるため、空の手からテニスボールを出す手品を見せる。

その様子を見ていた柳生は「僕もやります!」とばかりに手をギュッと握り、念を込め…たところで真田から「おい、行くぞ」と声を掛けられてしまう…

握った手を解かないまま、残念そうに退場する柳生…可愛い…可愛すぎる…

 

実はこのシーン、公演中は日替わりになっており「手品やる前に退場」のほか、「やってみたけどボールでない」「やったらできた!」「仁王の出したテニスボールを欲しがる」「仁王が手品2回やるけどボール2つとも柳生が取る」などのパターンがあったという。どれも可愛い。

基本的に味方柳生は「真面目だが無邪気」であり、「紳士」という異名は「本心から優しく、純粋だからこそ生真面目(そしてちょっと天然)」として解釈されている。

(この辺りの「紳士」解釈はキャストによってかなり異なる部分ではないかと思う)

そんな味方柳生の「紳士」解釈がよくわかる日替わりパートだった。

 

倒れた越前を抱えるシーン

切原赤也との野試合後に倒れた越前リョーマを真田から受け取り、抱えるシーン。

「かわいそうに、至急病院へ連れていくべきです」

本気で大変!かわいそう!心配!という気持ちが伝わる…優しい男の子だなぁ…という芝居になっている。

眠っているとわかってからの

「君ぃ(ぺしぺしぺし)、おきたまえっ(ぺしぺしぺしぺし)」

も困ってる感がすごい。いい子だなぁ…

頭を地面に下ろすのも、すごくそーっとゆっくり下ろしている。

 

しかしその後、負けたとわかった切原に対し冷たい言葉を放つ時…

彼の口元は少し笑みを浮かべているのである。

純粋さゆえの優しさ、真面目さと同時に、純粋さゆえの残酷さも見える。

信じたもの(勝利は絶対)のためならば、きっと微笑みながらどれだけ残酷なことも言えるのだ、この柳生は…

 

あとこのシーンで短く入る曲「非情のテニスII」は高音を支える味方柳生の声がすごいはっきり聞こえる。

というかこの立海、高音担当が少なく低音中心の布陣のため高音が聞こえたら大体柳生である。

ただでさえ目立つ特徴的な声なので「いる」感がすごい。

 

入れ替わり

この試合をご存知の方はおわかりだろうが、仁王・柳生ペアは相互に入れ替わった状態から試合が始まる。

入れ替わることで相手を騙す作戦だが、これはいつの間に入れ替わっているのか。

 

答えは「這い上がれ海堂/待っててくれ桃城」の曲中である。

「這い上がれ海堂」の途中でベンチ上段にいた仁王が抜ける。

「待っててくれ桃城」の途中でスッと柳生が立ち上がり、はけていく。

そして曲が続く中、柳生(のふりをした仁王)が戻ってきて座る。

曲が終わり、試合は続く中で仁王(のふりをした柳生)もベンチ上段へ飛び上がるようにして戻ってくる。

 

そう、この入れ替わった仁王(柳生)、なんかやたら元気なのである。

ベンチでもよくチームメイトに話しかけるし、ボールもよく追っている。

ラストボールの行方なんてベンチの端まで動いて、インだったとわかれば思いっきり安心する。

 

試合

もちろん入れ替わったままで始まるので最初は仁王が柳生(味方)の状態。

パワーリストを外せと真田に言われ、外すように見せてパワーリストの下にパワーリストしてるという小ネタを仕込んでいる。

「柳生の仁王くんイメージ」が垣間見える小ネタである。

 

そして衝撃のボール当てシーンからの「残念、無念、また来週」。

入れ替わり味方仁王(柳生)は常に楽しそうにニヤニヤしているが、このシーンももちろんニヤニヤしている。ざ、残酷だ…そりゃ大石も怒るわ…

ゴールデンペアが怒りを鎮めるため深呼吸するのに合わせて深呼吸するのも全力でやってて楽しそう。何やっててもご機嫌。

 

柳生(仁王)のレーザービームを返された後、仁王(柳生)はちょっと真剣な顔になり、柳生(仁王)と目を合わせ頷く。

「そろそろ本物のレーザービームを見せよう」という意味だろう。

この頷いてる顔がやたら可愛い。アヒル口になっている。

 

M11:ペテン師だぁ?何とでも言え

本物のレーザービームを見せ正体を明かしドヤ顔する仁王の格好をした柳生。

そして始まるこのダブルスの代表曲。

柳生が仁王の格好のまま、本当にめちゃ楽しそうに歌う。

「イリュージョ”ニ”ストさ」の「ニ」のとことかすごいいい笑顔

このキラキラに楽しそうで嬉しくてしょうがない歌い方に惚れたといっても過言ではない。

柳生の格好に戻る前に仁王に戻った仁王を見て満足そうな笑顔で頷くのも良い。

そしてハモリはもちろん柳生が上パート。地声が…高いからね…!(代によってどっちが上パートかが違う)

 

入れ替わりから戻って以降

セリフの「さあ」になぜか力が入りすぎて

スァー仁王くん」「スァー構えたまえ。私も渾身のスァーブで、君たちに応えるとしよう」

ってなってるのがちょっと楽しい。

 

あの名台詞、

「君たちはまだ、私のレーザーには触れること”すら”出来てませんね」

のあたりは結構がなり気味で発声しており、迫力を出そうと頑張っている感がある。

菊丸がレーザーに触れたことにショックを受けている様子は無言の芝居だがよく伝わる背中。

 

試合終了後の握手は真剣な顔で「なんとか勝ったが追い詰められた」感がある。

 

M15:負けることの許されない王者

「無敗という絆で」の高音を支える柳生よ。

あの汗っかきなのに夏に冬制服マフラーしてたんだなぁ…えらいね…

 

M16:お前ら…崖っぷちギリギリ

「負けを認めて感じろ絶望〜〜〜」のとこ、いいドヤり加減だなぁ…

声がいい…さすが声の良さでテニミュに受かった男…

 

他選手の試合中

ちょくちょくドヤ顔で解説している。かわいい。

割と立ったり座ったり落ち着きがない。

あとキュッと真剣な顔をするとなぜか口元が可愛くなる。

ダンスはなんとなくもちもちしている。

 

日替わりトロフィー

映像収録は千秋楽の柳担当回だが、ここは日替わりで各選手がトロフィーを真田に渡そうと追いかける。

私の立海公演初見は柳生担当回で、これがまた面白可愛い最高のネタだったがために完全に味方良介という役者を推すことに決めたのだった…

 

以下にどんなネタだったかをざっくり書いておく。

(ちなみにこのネタはテニミュDVDまつり2012-13冬で配布された特典DVDに収録されている)

 

トロフィーを持った柳生が追いかけるが、真田はどんどん歩いて去ってしまう。

 

「真田くんも落ち込むことはありますもんね」

「いいでしょう。さあ落ち込みたまえ!」

「私も渾身の冗談で真田くんを元気付けるとしよう!」

 

突然ショートコント集を始める柳生。

 

「瀕死の紳士」

「ああっ!…これはまずい。あの時あんなことしなければ…っ!」

 

「ピンチの紳士」

「突風が!突風が!ああっ!…前髪が、前髪が、大事な分け目が逆に!」

 

「…こうなったら仕方ありませんね、あれを使うしかありません」

「天使の紳士」

天使の羽っぽく手をぴよぴよしながら高い声で「真田くん、真田くん!」と話しかける。

 

「少々悪ふざけがすぎたようですね…」

「真面目にやりたまえ、比呂士くん。これにて遊びは終わりです!」

 

真田を追いかけてはけて終わり。

 

もう登場から客席が(柳生は面白いという期待から)笑っていてすごかったが、実際ネタもすごかった。

笑いとしてクオリティが高いというよりも、無邪気さ、可愛さで笑わせてくる。「紳士」というフレーズとのギャップで思わず笑ってしまう可愛さ。和む。

自分で「天使の紳士」って言ってぴよぴよしちゃうのか!

しかも自分で自分のこと「比呂士くん」って言っちゃうのか!

そう、味方柳生は一人称を「比呂士」って言っちゃうタイプの柳生比呂士なのだった…

「比呂士、しょぼんです」じゃないよ!!あざとかわいい!!

 

カーテンコール

メガネを直し、襟を直し、直したのが台無しになりそうなほど勢いよくお辞儀する。

これぞ味方柳生…お辞儀ひとつで「らしさ」抜群…

 

M29:THAT'S MY FUTURE! LET'S GO!

アンコール曲。

誰より真っ先に飛び出してきて跳ね回る味方柳生よ。

カメラに抜かれるものすごい笑顔。

いや本当に…君が楽しそうで何よりだよ…

 

 

そんな感じで、私にとってはもう初見からとにかく味方柳生の可愛さに落ちた思い出が強い公演だった。

これ書くためにざっくり見返しただけでもう可愛い…なんでこんな可愛かったんだろうこの紳士…

多分役作りとして「中学生」ってところに重きを置いていたからなんだろうな、とは思う。

この解釈が合う人もいれば合わない人もいただろう。

私はまんまとどハマりした結果、今だに推しとして彼を追っているのだ。

 

この私的な推し見どころ語りがこれから同公演の映像を観る誰かの役に立つかどうかはわからない。

でもなんか…こういう見方もあるんだなって思ってくれたらいいと思う。味方の味方の見方として…ややこしいなこの言い方…

もちろんみんなそれぞれの見方、楽しみ方をするのが一番なので、ぜひ楽しんで見てほしい。

 

ニコ生での放送は2018年8月20日(月)20時からだが、15周年記念として他にも多くのサービスから映像配信されている。

ぜひ好きな時に観て、そういえばこんな風に楽しんでる人もいたな、と思い出したり思い出さなかったりしたらいいと思う。

良いテニミュ鑑賞を!

 

15movie.tennimu.com

推しの出演した「テニミュ」がニコ生で放送される話。

テニミュ」の15周年記念としてニコ生振り返り放送が行われていますね!

スケジュールは順次発表されているのですが!今日突然推しの出演作の放送予定が出ました!

順番がかなりシャッフルになったので全く予想できない…!こまめにチェックするしかない…!

ということで、まずはテニミュって何?どれ観たらいいの?放送は無料なの?といった質問に答えていきたいと思います!(聞かれてない)

 

 

テニミュとは

ミュージカル「テニスの王子様」シリーズのこと。

漫画「テニスの王子様」を原作としたミュージカルシリーズで、主人公の学校「青春学園(青学)」が1つの対戦校と戦って決着がつくまでを1演目として上演されています(現状、基本的には)

原作漫画を読んだことがなくても話がわかるように作られているので未履修でも安心。(私も原作未読で入りました)

「青春体感ミュージカル」というキャッチフレーズの通り、2つの学校が本気でテニスの試合をするように熱い芝居を繰り広げるのが特徴です。

楽曲もキャッチーで、ちょっとトンチキな歌詞も耳に残ります。

 

「1stシーズン」「2ndシーズン」「3rdシーズン」とは

テニミュを見よう!と思った時、不思議に思うのが「なんちゃらシーズンって何?」ではないでしょうか。

原作漫画の第一話から最終回までを「1シーズン」として、現在は「3周目」を上演しているという意味です。

そう、テニミュは役者や演出を変えつつ同じ物語の最終回をすでに2回迎えているのです。

 

「本公演」「ドリライ」「チムライ」「運動会」って何?

上記の「主人公の学校と対戦校の試合」を上演するのが「本公演」

(2ndシーズン以降は)タイトルに「青学vs〇〇(対戦校)」と入っているのが本公演です。

 

本公演で使った曲や過去に歌われた曲などを使うライブが「ドリームライブ(通称ドリライ)」

ドリライでは基本、キャラクターを演じている状態でライブをしますが、キャストの卒業演出などでキャストとして挨拶などを行うこともあります。本公演よりメタ割合が高くなりがちです。

 

舞台に登場するそれぞれの学校単位で行うライブが「チームライブ(通称チムライ)」

チムライは3rdシーズンから始まった新しい試みのため、学校ごとに演出や内容は異なるようです。

 

「運動会」はその名の通り、キャラクターたちが行う運動会です。

キャラクターを演じた状態で運動会をするので、観ている方はめちゃくちゃ楽しいですがキャストの負担は大きそうなイベントです。

過去に2ndシーズンで2回だけ行われました。

 

それで、お前の推しはどれに出るんや!

私の推し・味方良介さんは2ndシーズンの立海大付属中・柳生比呂士を演じていました。

出演作は

本公演

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs立海

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs比嘉

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 全国大会 青学vs立海

 

ライブ

ミュージカル『テニスの王子様』コンサート SEIGAKU Farewell Party(青学6代目の卒業記念ライブ)

ミュージカル『テニスの王子様』10周年記念コンサート Dream Live 2013

ミュージカル『テニスの王子様』コンサートDream Live 2014

 

運動会

ミュージカル『テニスの王子様』春の大運動会2014

 

以上です!

 

現在ニコ生放送予定が決定している公演は?

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs立海

live.nicovideo.jp

2018年8月20日(月)20時〜終了

 

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs比嘉

live.nicovideo.jp

2018年8月21日(火)20時〜終了

 

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 全国大会 青学vs立海

live.nicovideo.jp

2018年8月25日(土)20時20分〜

 

ミュージカル『テニスの王子様』コンサート SEIGAKU Farewell Party

live.nicovideo.jp

2018年8月26日(日)17時〜

 

おすすめポイントは?

それぞれ別記事にまとめます!

 

dailyoshikawaii.hateblo.jp

 

dailyoshikawaii.hateblo.jp

 

dailyoshikawaii.hateblo.jp

 

お金かかる?無料?

各公演、最初の30分くらいは無料みたいです。

それ以降もニコニコ動画プレミアム会員(月500円)に入会していれば、全公演・全編無料で視聴できます!

月500円で何公演でも視聴できる!お得!!

 

ニコ生嫌いやねん

ニコ生以外に「GYAO!」や「DMM動画」で映像配信が行われているので、実は期間中いつでも観れます!

「WOWWOW」でも放送予定があるらしいぞ!

15movie.tennimu.com

 

っていうか実際に生でテニミュ観たいよ

公式サイトを見て、各プレイガイドから6000円でチケットを買おう!

もしくは全公演で当日券も出ているぞ!初日や千秋楽じゃなければ特に地方公演は意外と取れたりする。

メルパルク大阪の2階席や立ち見は照明がめっちゃ綺麗でオススメだ!

 

卒業しちゃったキャストの公演はもう生で観れないよね…

せやな…

でもたまーにドリライにゲスト卒業生として過去出演キャストが登場することもあるよ。キャラとしてではないけど…

まあテニミュは映像をきちんと残してくれるだけありがたいよ…本当に…

現行キャストを見てテニミュの空気だけでも知ってみるのもいいと思います。そこから違う沼にドボンする可能性もあるけどね!

 

 

ということで取り急ぎ、ざっくり推し出演公演を中心としたテニミュのダイマでした。

各公演のおすすめポイントはこれからすぐ別記事にまとめたい!がんばる!

みんな「今日は一日ジャパニーズ・ミュージカル三昧」に推し曲のリクエストを送るべきという話。

今日は短いですが宣伝というかお知らせです。(特に誰に頼まれたわけでもないですがダイマします)

 

みなさま、NHK-FMラジオの「今日は一日〇〇三昧」という番組をご存知でしょうか。

毎回決まったテーマ、ジャンルの楽曲だけを昼から夜まで流し続けるラジオ番組です。

もちろん視聴はWEBからもできます。

今週末、8月19日(日)のテーマは…

 

 

www4.nhk.or.jp

 

「ジャパニーズ・ミュージカル三昧」です。

「ジャパニーズ・ミュージカル」の定義ははっきりと書かれてはいませんが、どうも日本語で歌ってたらOKみたいですね。

 

そしてなんとタイムテーブルを見ると、30分ほどですが2.5次元ミュージカルのコーナーもあるようです。

みんな大好き2.5次元ミュージカルのリクエストを送るチャンスです!

私も推しの出演作から何曲か送りました。

リクエストはフォームから送るだけなので簡単です!

 

今回の「ジャパニーズ・ミュージカル三昧」、放送予定時間を見るとわかるように12時15分〜18時50分のショートバージョンです。

他の回は大体21時30分とか22時ごろまで放送してるのに…!

しかし今回リクエスト数が多ければ次回の放送も決まるかもしれませんし、その時はロングバージョンに昇格もありえます!

 

さらに今回もし「2.5次元ミュージカル」のリクエストが多かった場合、「2.5次元舞台・ミュージカル三昧」が放送される可能性も!

そうなれば「大好きだけどちょっとマイナーかな…採用されないかも…」と思っていた曲だって、流してもらえる可能性がぐんと上がります!

 

ということで、皆さん自分の好きな日本語ミュージカルや2.5次元ミュージカルの楽曲をどんどんリクエストするといいと思います!

推し俳優や推しミュージカル布教のチャンスですよ!!

「新・幕末純情伝 FAKE NEWS」についての雑感。

えー「男も女もない社会」なんていうのは遠い先の話なのかと感じるようなニュースも飛び込んでくる昨今でございますが…

「新・幕末純情伝 FAKE NEWS」についての雑感を書いていこうと思います。

 

前回の2016年版では無かった桂のシーン、二宮のシーンが追加され、代わりに繰り返していた似たようなシーンを削ったことで、かなり話がすっきりとわかりやすくなった今回の新幕末。

ただまあ、前回よりは面白く観たんですが、やっぱりそんなに私にとって好みの話ではないなーとは思ったりしました。

 

なんであんまり好みじゃないなーと思うかというと

  • 坂本龍馬が言ってることの矛盾をどう解釈したらいいかもやもやする
  • 昭和的なエロ下ネタが特に面白くない
  • 作者の家族観になんか悲しくなる

ってあたりが大きな理由かな…と。

 

坂本龍馬の矛盾

「男も女もない」と言いながら「女は女らしく」「女はみんな美しくあるべき」「義母に尽くす良い嫁」という価値観も語る龍馬。

先進的な思想を持った人物のようでそうでもない古臭さ。

まあ相手が総司という「相手に呼ばれた通りになっちゃう」「誰かの為にしか動けない」感じの子だから、という解釈もできますが…

わかりやすく矛盾してるので意味ある矛盾なんだろうとは思うんですけど、いっそ矛盾性をもっと強調した方が現代的になるんじゃないかとも思ったりします。

そもそも主要登場人物に男性いっぱい:女性1人でジェンダーの話するのも無理があるとは思いますが…男性にいろんな人が居るように女性もいろんな人がいるので…1人を女性代表みたいには書けないよ…

 

昭和的なエロ下ネタ

めちゃめちゃ抵抗あって不快!無理!って訳でもないんですけど特に面白くもないな…という感じ。

でも味方龍馬は下ネタ言ってもハキハキしすぎて小学生みたいなので面白くもないけど「元気のいい男子だな」とは思った。

下ネタ言ってるのに声は割とピューロランドみたいなトーンなので下ネタ感はない。下ネタ光学迷彩と名付けたい。

 

あと下ネタでもないけど「好きです!やりたいです!」の言い方は完全に小学生だったと思う。

総司が「はい!よく言えました!」って言わないのが不思議なレベル。

勝に対しての「思い出して欲しいんです!!」のとこもだいぶ小学生みがあった。

でも人に何か解説してる時は小学校の先生みたいになるので、坂本龍馬=小学校なのでは?ここに小学校を建てよう(在籍数1名)。

色々言ってるけど小学校みたいな坂本先生のこと私は好きです。

 

作者の家族観が悲しい

これはもうなんか…「結婚」って言葉自体はやたら出てくるじゃないですか。

でも結婚後の「生活」みたいなイメージは殆ど出てこない。

土方と畑耕すくらいじゃないかな…家事とか育児とかはほぼ出なかったはず。

 

なんか全体的に「幸せな家庭」への憧れはすごい感じるんですけど、具体的なイメージって出てこない。

龍馬の母と姉くらい?でも基本「嫁を自慢する対象」だし…

「父親」は勝の父しか出なくて「迷惑」「不幸の元」みたいな描かれ方をしてる。

「幸せな家庭」も、そこにいるはずの「幸せな父親」も、具体的なイメージが出てこない。

それがなんか…考えたらめっちゃ悲しくなるんですよね…

 

で、登場人物中でも結婚したがってて家庭への憧れが強そうな準主役と言える「坂本龍馬」役ですよ。

前回2016年はノンスタイル石田明さん。

ご結婚されて双子の娘さんが生まれて、めちゃくちゃ子煩悩で夜中までお世話して幸せそうなパパですね。

今回の味方さん。

家事めちゃくちゃ得意な上に子どもの世話も大得意。生活感がしっかりある家庭的な男性ですね。

いやもう…役とのギャップがすごすぎて…さらに坂本龍馬がかわいそうになってきちゃってですね…

そんでもってこんなことを考えてる私だって別に幸せな家庭がイメージできない悲しさが理解できてる訳ではないじゃないですか…

もう全体的にどうしようもなさが悲しくなってきますよね…

 

まあそんなこんなで「好みの話じゃないな」と思いながらも楽しくは観れていたんだから、今回の新幕末はすごかったんじゃないかなと思います。

キャストみんなすごかったよ!ということでメインキャストのみですが感想を。

 

 北原里英沖田総司

その場その場の感情をすとーんと素直に演じられてるという印象。

全体としては矛盾感も出るんだけど、その違和感が逆に「そういう総司」としてよかったと思う。化け物感、異物感というか。

あと二宮とのシーンとか、感情を殺したような暗い声がすごく良かった。

 

小松準弥:土方歳三

すごくちゃんと「顔がいいだけの明るいバカ」になってた!

「軽くてアホで調子良くて女の子と楽しく生きてるべき人」という説得力。

前回の細貝さんだとちょっと重すぎて土方という人物にあんまり納得いってなかったので、すごくわかりやすかった。

 

田中涼星:桂小五郎

「幽劇」の時から思ってたけど田中くんはものすごく「暴れ力」がある人ですね…!!

長い手足で盛大に暴れてるのを見ると清々しくてちょっと笑ってしまう。なんかごめん。

そしてちゃんと「悪役」の桂さんだった。今思うとあの頃の味方さんはちょっと悪役力が足りてなかったな…

日替わりは一体なんなのか全くわからないカオスなシーンになっていて感心しましたが毎回頭は抱えたくなりました。よくあんなカオスなネタばっかり思いついたね…!?

 

増子敦貴:二宮

いやー本当、上手になったね…!!

前の熱海も個性的で良い演技ではあったんだけど、いかんせんめっちゃ噛んでた印象もあったので…

めちゃめちゃ良くなっててびっくりでした。今後も楽しみです。

 

松村龍之介:岡田以蔵

殺陣がうめえよ…!!

そして、がなる声にちゃんと迫力がある。

それでいてカッコつけるところはちゃんとカッコよくできる。

本当に素敵な役者さんだなぁと思いました。

 

そしてブログで…めちゃめちゃ味方さんのこと上げてくれてありがとう…!!

ameblo.jp

そして、俳優 味方良介。
 
良介くんに出逢えて良かった。あなたの坂本龍馬を以蔵として支えられて良かった。
 
稽古場でも、本番に入ってからも、たくさんお世話になりました。
 
この人が言う事は間違い無い。だから信頼出来る。悔しいけれど敵いません。今は。
 
僕はどうやら、同年代として1番尊敬し、1番負けたくない人に出逢ってしまったようです。
 
そんな人が演じる坂本龍馬だからこそ、岡田以蔵として僕自身が成長することが出来たんだと思います。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

 

本当に…ありがとうのすけくん…!!
 

細貝圭勝海舟

私は圧倒的に土方より勝のが似合ってたと思いました。
重厚感のある勝だった…!!
でも絶対死んでも抱かれなそう。
 

味方良介:坂本龍馬

いやーもう本当に毎回思ってるけど国宝級の喉よありがとう…

韻文を音にするために生まれてきたような声だよ…

今回はブログなどでも度々言っていたように「主役を立てる」ことを意識していたのが伝わってきました。

 

そしてこれだけは言っておきたいのですが、千秋楽のペリー提督(オペラ座の怪人)は反則すぎるよ!!

いやー本当…実は千秋楽のジェットストリームで少し噛んだ瞬間に過去の悪い思い出*1が走馬灯のように過ってしまって、一瞬めちゃくちゃ心がざわざわしてしまったのですが、予告編で登場した瞬間に全てが吹き飛びました。

まずタキシードだとスタイルがジャージの300倍良く見える…!

さらにあのオペラ座マスクが似合いすぎる…!!

肩のエポーレットも似合ってたよ…!!

歌も少しだったけど歌ってくれて…もっと落ち着いてしっかり聞きたかった…日本語バージョンでしたよね?また聴きたい…!!

 

さて、そんな推しを追いかけてるうちに「熱海殺人事件」と「新幕末純情伝」を2バージョンずつ観劇したわけですが。

この作者、つかこうへいという人が言いたかったことってなんだんだろうな、ということを考えたりします。

そのうちの1つは「大衆の反応」によって「スター」がどれだけ傷ついたり迷惑被ったりしてるかって話なんじゃないか、と最近私は思いました。

最近見たツイートに、「大衆の反応」とは「相手への無理解と無遠慮」という言葉があって

 

これを読んだ時に、二宮や大山の行動を思い出して、どちらも「悪人」ではないはずなのに「相手への無理解と無遠慮」によって誰かを殺そうとしてしまったんだろうな、と思ったのでした。

 

そしてどちらの作品にも根底に流れるのは「人と人はわかりあえない」ってことなんじゃないか、とも思います。

無責任な「心の繋がり」を描かないということが、この作者なりの誠実さだったんだろうなと。

 

無理解があったり、つい無遠慮になったりというのは、誰でもやっちゃうことなんじゃないかと思います。

ただ、なんとか踏ん張って誠実ではありたいし、誰にだって「私の知らない事情がある」のは忘れないようにしたいなと思います。

結局、基本は相手が誰でも「僕と君との楽しいあやとり」しかないんじゃないかな。

私も日常でちゃんと「あやとり」できてるか、自信はないけど…繰り返して学ぶしかないので、明日も新しい誰かとの「あやとり」を楽しもうと思います。

おやすみなさい!

 

*1:WaW千秋楽で客席通路から登場した際、階段に少し躓いた。その後のアンコールで中々出てこないな…と思ったら推し、頭にタオルぐるぐる巻きで登場。頭を縫うほどの怪我だった

新・幕末純情伝 FAKE NEWSを観た話。

shin-bakumatsu2018.com

ようやく観ました!今日マチソワした時点での感想を軽くまとめておきます。

 

まず、2016年版と比べストーリーがすごくわかりやすくなってました。

二宮と桂に追加シーンが入ったことがめっちゃ大きいですね。関係性がわかりやすくなったし話の流れがちゃんと繋がった…

というか前の状態はなんだったんだレベル…こんなスッキリまとまる話だったのか…

 

そして北原里英さんの沖田総司もすごくわかりやすい…というか腑に落ちました。

2016年版は私にはどうも「沖田総司」という女性がよく理解できない、わからないままに終わってしまった印象で…(お芝居が上手い下手という話では決してないです)

 

北原さんの沖田を見ながら、私は「この沖田総司は女性というより何か、アメーバとかスライム的な見た目の怪異じゃないのか?」という印象を持ちました。

沖田は、呼ばれた名前のモノになってしまうタイプの怪異とか物の怪の類なんじゃないかと。(ポケモンで言えばメタモン

 

「女だ」と言われたら女体として振る舞うし、「犬だ」と言われれば犬になるし、「人斬りだ」と言われたら人を斬りまくる。

そして「姫」と呼ばれた最期は姫になる。

 

そんな「沖田総司」は、私には女性というよりもなんとなく「得体の知れない怪異」のように思えたのです。

私には「これが女というものだ」なんてとても言えない、得体の知れない何か。

これは大変失礼な推測ですけど、もしかしたら、つかこうへいという人にとってどこか「女=得体の知れないもの」だったんじゃなかろうか、と思ってしまうのです。

そんな得体の知れない怪異みたいな「沖田総司」を、北原さんは「すとーん」とそのまま、得体の知れないように演じていて凄くわかりやすい、と感じました。

 

そして坂本龍馬

龍馬は沖田が最期になるモノ、「菊姫」としての沖田を作りあげたんじゃないかと感じました。

菊姫は決しておとぎ話のプリンセスみたいな「姫」ではなく、支配者としての「姫」です。

龍馬も王子様として沖田をお姫様にしたわけではない、と思いました。

ある意味、背中を見せていたというか、龍馬が見せていたものを元にして沖田の中に「菊姫」が作り上げられたのではないかと感じます。

 

つまり味方龍馬はすごく姫要素が強い…演説と人に教えるのが上手な姫…!

あと教師要素も強い。味方龍馬が呼ばれる「先生」は確実に教師としての先生。

政治家要素もすごくあるんだけど教師要素が強すぎる…!ペニシリンのくだり完全に教師だよ。

 

そんなこんなで特にまとまってはないんですが現時点での大雑把な感想でした。

あと味方さんのデコルテが肌荒れしていてブラ見せる度にブラそっちのけで可哀想になってしまうので皮膚科で保湿剤かステロイドをもらってきてほしい。

細かい感想はまた後日!多分書く…と思います!