「味方良介という生き物」を推して、もうすぐ10年。
特別お題「わたしの推し」
推しを推し始めてから、今年の7月で10年になる。
本当に「気がついたら」という感じで、時の流れ…はや…こわ…と無の表情になるしかないのだが、振り返れば色々なことがあった。
この約10年間、推し始めた頃には想像も付かなかったようなことばかり起こったし、驚きと驚きと驚きでジェットコースターのような推し活だった気もする。
私の推しである味方良介さんは舞台俳優として2011年にデビューした。
もともと舞台やミュージカルの世界へ憧れて俳優になった人なので、私が推し始めた当初は映像作品に出演するようになるとは全く想像もしていなかった。
ほかの俳優さんで「映像に出たくて俳優になったけど、今は舞台中心の活動をしている」というパターンは聞いても逆はあまり聞かなかったし、ジャンルが2.5次元かグランドミュージカルかストプレか、といった違いはあっても映像に進出することは無いのだろうな、となんとなく思っていた。
まさか、推しがたまたま舞台を観に来たフジテレビドラマのプロデューサーから声をかけられて、新春特別ドラマのメイン登場人物のひとりとして、あの木村拓哉さんと胸ぐら掴み合うような役者になるとは…*1
その後も地上波の連ドラにレギュラーで出演したり、有名な刑事モノドラマに犯人役で出たりするような、「普通にテレビドラマに出る」俳優になるとは全く思っていなかった。
事務所もデビューから2回移籍して、今は有名な俳優さんがたくさん所属している大手事務所で、いわゆるバーター的なお仕事まで発生するようになるとは…!バーター!すごい!大手みたい!(大手だよ!!!)
ファンコミュニティ*2までできた。えっなにそれ、すごい。今の事務所になるまでファンクラブの類が一切無かったので驚いたが、始まってみたらめちゃくちゃ平和だった。みんな推しに言われるがまま餃子とか作ってる。平和すぎる。
推しの熱愛が文春されたりもした。なんだそれ!すごい!芸能人みたいだ!!(芸能人だよ!!!)*3
かつては想像もしなかった展開に向かっていったけれど、私は特にがっかりはしていない。
変わらず推しの軸足は舞台にあって、全く舞台に出なくなるということは多分無い(年明けも地方公演いっぱいあるし)。
舞台で観せてもらったのと同じように、映像の世界でも推しはこれまで知らなかった景色を観せてくれる。
しかも、昨年は舞台でも「本人の憧れた景色」を観せてもらえた。
推しが舞台に憧れたきっかけとなった舞台*4を演出していた小池修一郎さんの演出するミュージカル『ロミオ&ジュリエット』に、ベンヴォーリオ役で出演する姿を観れた。
さらに同作品では、推しがデビューするきっかけ*5を作ってくださった俳優・岡幸二郎さんと同じ板の上に立って、ひとつの作品を作り上げていた。
ここまでの道程は遠回りではあったかもしれないけど、確かに「憧れた景色」へ近付いていたという証明のようで、胸が熱くなった。
そりゃ「大海原に出るために樹海で木を切って船を作るはずが、いつの間にか富士山に登ってた」みたいな状況だけど、それはそれで大変な絶景だし、結局は海にも出れたし、本当に推しはすごい。推しててよかった。
タイトルに使わせてもらった「味方良介という生き物」という表現は推しと仲良くしてくださっているNON STYLEの石田明さんによる発言からの引用だが、推しのことを大変よく表した言い回しだと思う。流石はM-1王者である。
役者であり「生き物」の推しを推し続けていたら、もうすぐ10年。
そりゃ「生き物」だから生きていたら色々なことが起こるし、思ってたのと違うこともあるけど、とんでもなく美しい景色が観れた、と思える瞬間が来ることもある。
長く推し続けるって面白いよ、ホント。