熱海の考察の話。
熱海殺人事件NGについて色々考えてたんですけど全然まとまらないので簡単に箇条書きで、考えたことを残すだけ残しておこうと思います。
すべて勝手な妄想であり、カルテットの時間軸ズレ説みたいなものだと思ってください。
登場人物の意味するもの
伝兵衛→日本において民衆から信仰される「神様的なものたち」の象徴
(日本で信仰されるものすべての象徴なので東西のモチーフが混ざって出現している?)
熊田→信仰を持たない、無宗教という自覚の日本人
大山→無意識に「神様的なもの」を信仰する素朴な日本人
水野→巫女的な女性?
ワイン
冒頭のシーン、伝兵衛はワイン(ロマネコンティ)を熊田へ勧めるが、熊田はそれを無視する。
ワインの瓶やグラスなどの小道具はなく、それらしきジェスチャーもない。
→存在しないワインを来訪者に勧めている。
→不思議の国のアリス 第7章(狂ったお茶会のシーン)三月ウサギはアリスにその場にないワインを勧める。
→この話全体が「狂ったお茶会」である?
ワインはキリスト教的に重要なモチーフ。(キリストの血。聖餐)
→熊田は聖餐を受け取らない。(最後もタバコを受け取らない)
ブランデー
「ブランデーは俺の酒だ!」
ワインと同じくブドウから造られる酒。(ブドウはユダヤ・キリスト教的に重要な植物・果実)
違いは蒸留し、樽で熟成させること。
酒が樽熟成中に蒸発して減る分のことを「天使の分け前(取り分)」と呼ぶ。
→ブランデーは「信仰されているもの」が取っていく酒である。
日本刀
日本で古くから信仰される武器。伝兵衛と大山が使う。
富士山
古来より信仰を集める日本で一番高い山。
「あの雄大な富士山を見たら、それは私だ!」
俺を立てれば無茶はしない
菅原道真とか、祟り神を祀って大人しくさせるコンセプトの神社って昔からあるよねって話。
白い菊で叩く
禊?祓?の儀式。
「汚い手で触るんじゃねえ」
殺しによる穢れを儀式で祓った後に、伝兵衛と大山はあやとりをする。
あやとり
コミュニケーションの象徴。
きちんとコミュニケーションを取ることができれば殺さずに済んだ。
タバコ
=線香。(カーテンコールでつかこうへいに捧げられる)
ラストシーン、熊田は伝兵衛からのタバコを受け取らないが伝兵衛のタバコに火をつける。
「気持ちが大事」
線香を上げるのは気持ちの問題。気持ちが入らない線香に意味はない。
→多くの日本人が持つ「無宗教」という自覚は本当なのか?
→「無宗教」であったとして、気持ちのこもった線香をあげられない訳ではないのではないか?
疑問点
妹のマリ子(19なのに婚期が遅れ、嫁に行く前に後家さんになってしまう?)と大きな古時計
←不思議の国のアリスっぽいモチーフではある。時間的な混乱?
そもそも大山とアイ子の関係も時間的な混乱がある。
(5年ぶりに会い翌日熱海で殺してるはずなのに、原宿でお弁当持ってデート、「手を繋ぎたかった」など)
しかしこれ以上考え続けると脳がオーバーヒートし続けてしまうので一旦この記事で置いときます。
楽しいけど難しい!