再演したら観たい&観てほしい推しの出演作品の話。
今更ですが「はじめに」ページとか推し紹介とかが整備できたので、次はやりたかったこのお題を!
いつもながらこんなブログですので、推しの出演作品のみで「観たい!」と「観てほしい!」の両方に当てはまる作品を3つ紹介したいと思います。
ミュージカル『グランドホテル』
1920年代ベルリン。様々な人間のドラマが交差する豪華ホテルの一夜を描いたミュージカル『グランドホテル』。
若く美しく、だが貧しいフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵は、ギャングによる借金の取り立てから逃げている。帝政ロシアで一世を風靡したバレリーナ、グルシンスカヤは座員を養う引退興行のためにベルリンへ。重い病を患う会計士、オットー・クリンゲラインは、これまでの貯金を全て使って、人生の最期の日々を豪華なホテルで過ごそうとしていた。傾きかけた織物工場の娘婿社長プライジングは、会社を立て直す会合のためにホテルへ。ハリウッドでスターになることを夢に見るタイピストのフレムシェンはプライジング社長の私設秘書に誘われる。偶然にもグランドホテルで出会い、それぞれの人生が変わるような一夜を過ごす。
「グランドホテル、ベルリン。いつも変わらない。誰かが来て、誰かが去っていく。ひとつの命が終わり、ひとつの命が生まれる……。ひとつの心が引き裂かれ、ひとつの心が高鳴る……。ひとりの男が牢獄へ行き、ひとりの男がパリへ旅立つ。いつも変わらない。時は過ぎる、淡々と。人生も回り続ける。グルグル、グルグルと……。では、もう一日、いるとしようか。」
あるホテルの一夜を描く群像劇。それぞれがそれぞれに事情を抱え、生きている。
推しももちろん可愛かったけど、推しが出てないシーンも全部が魅力的で面白い!ストーリーも曲も良い!ぐるぐる回転する大きなセットも面白くて、演出も素敵で…
話としては結構重たいし、人が死ぬし、歴史的に先は暗いんですが…2パターンある結末のどちらも、後味はなんとなく爽やかで希望の残る終わり方に感じました。片方はとても暗い未来でしたが、それでもちゃんと希望はある。
伊礼さんの男爵が好きだったな〜!藤岡さんのエリックも!オットーは中川晃教さんも成河さんもどっちも良かった…好き…
『Take me out』
白人、ヒスパニック、東洋人などが入り混じったメジャーリーグ野球チームで巻き起こる群像劇。人種や信仰、性的嗜好など、さまざまな”違い”を抱えた彼らの内面が、スター選手のゲイ告白をきっかけとして噴き出していく。
宣伝の段階で「コメディ」と書かれてたんですが、いやこれをコメディというのは無理があるでしょ!?といった内容。割とシリアスな群像劇ですね…笑うとこもそりゃあるけど…
こちらもめちゃくちゃ重いです!人が死ぬし!特に推しの演じたストーリーテラーのキッピー・サンダーストームがなかなかに怖い!!(そしてセリフがめっちゃ多い!)
観た後に差別や偏見、同情などについて考えざるを得ない話でもあります。何度も観て考えたくなる…
関西公演2回じゃ全然足りなかったです。どうせ来るならもっとやってほしかった〜!!(ワガママ)
『MOJO』
ロックンロール・カルチャー全盛の1950年代後半。ロンドンのアトランティック・クラブでは、17歳のスター歌手シルバー・ジョニーの人気に火がつき、その利権を巡って地元のギャングとクラブオーナーの間でキナ臭い空気が漂っていた。そんな不穏な気配はいざ知らず、クラブの下働きの連中はくだらない世間話に花を咲かせては飲み明かす毎日。そんなある夏の日、事件が起こる。
クラブの面々はひどく動揺するが、オーナーの息子ベイビーは奇妙なほど冷静だった。不信と欺瞞が渦巻く中、運命の夜が訪れる──。
これまた重い!!ブラックコメディです。やっぱり人が死にます。
ストーリーは劇中で説明されない要素も多く難解ですが、難解だからこそ面白い…!
ハコが小さくて主演が人気すぎたせいで観れた人が少なかったかと思いますが、いやもっとたくさんの人に観てほしかったな〜!この作品!
重たく難解な翻訳劇が好きな人はハマると思います。下品な言葉やブラックジョークが飛び交いますが、そこも含め翻訳劇っぽい。
推しが舌ったらずな役を演じたのも初だったので印象深いです。可愛かったな〜スキニー・ルーク!
こうして並べてみると、全部どっかで人が死ぬし重い翻訳劇だ〜!!うち2つ群像劇だ〜!!
MOJOもある意味、群像劇っぽい面もあるし…そういうのが好きなんですね私…
というか、「再演したら観たい!」となると「めっちゃ面白いけど何度も観ないと理解できない所があるからもっと観たい!」作品になってきちゃうんですよね。
海外戯曲って文化も違うし、難解でいくらでも深堀りできそうな作品が多い気がします。たまたま推しが出てるのがそうなだけかもしれませんが。
ところで推しが次に出演する『ウエアハウス〜Small Room〜』は、脚本・演出の鈴木勝秀さんが、アメリカの劇作家であるエドワード・オールビーの『動物園物語』という戯曲をリライトして作った作品なんだそうです。
エドワード・オールビー(1)動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない (ハヤカワ演劇文庫3)
- 作者: エドワードオールビー,鳴海四郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
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ある日公園でピーターはジェリーという男に出会う。問われるまま家族や仕事のことを話す。やがて饒舌なジェリーに辟易し、遂に…不条理な世界に巻き込まれた常識人を描くデビュー作「動物園物語」。
うわ、重くて難解そう…!!
こんな話をリライトした戯曲ということは、なんだか期待できそうですね!重さに!
期間も1ヶ月ということで…うっかりすると本当に何度も観れてしまう…や、やばい…
わ、私がうっかり遠征回数を増やさないために、お願いなのでみなさんぜひチケット買ってください…!!プレイガイドに残ってたら買っちゃいそうでやばい…お金が…ひええ…