推しが可愛い日常

推し(味方良介さん)が可愛い話をします

登場人物全員推しの芝居って味わったことありますか? 〜 5/20,21「Five senses-五感-」感想

5月20日、21日にReading&LIVE「Five senses-五感-」を観劇しました!

 

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うっかりしてフジから来たお花の写真しか撮ってなかった。

 

朗読と少し歌、って感じの公演だったんですが、いやもう…どっちもめちゃくちゃ良かったですね。しみじみと…CDほしい…

私の推しである味方良介さんは

を朗読していたのですが、どちらも本当に今の推しに似合った物語で…ありがとう…って感じでした。

どのあたりが良かったか、似合っていたかの詳細を残しておきたいと思います。

 

よだかの星

ほぼ全編を1人で朗読する形だったのですが、

と、役柄の演じ分けが素晴らしかったですね。

しかもただ「演じ分け」というだけでなく、登場人物全員が味方良介なので

味方良介と味方良介が絡む芝居

が楽しめるという…めちゃくちゃ贅沢じゃないですかこれ!?全員推しだよ!?

 

特に「鷹とよだか」「よだかとカワセミ」の会話シーンがすごく良かったです。

大きく威圧感のある話しぶりだが裏にはどこか弱さがありそうな鷹と、一見弱々しく線は細いが気高いよだかの対比だったり、

察しが良くて優しく懇々と兄を説得するカワセミと、哀しみを帯びながらも決意は固く意志の強いよだかの会話から聴こえる心の機微だったり、

そういう芝居から見えてくる物語の解釈がね!

「あ〜味方良介ワールド…すんごいわかる…そりゃ味方良介と味方良介で芝居作ったらこのシーンそうなるわ…」としみじみ感じられました…良い。

 

全体的にも

「よだかは優しいしおっとりとしているが、決してただの気弱な鳥ではなく自立心・意志が強い鳥で、これまでずっと周囲から悪口や嫌がらせを受けてきても強く生きてきたのだろう」

という、主人公の性格や人生が見えてくるのが本当に「らしい」というか…

一見弱そうに見えてもきっと自分で決めたことは絶対やりきるタイプだからこそ、こういうラストになったんだ!って納得感があるんですよね。

しっかり「味方良介の解釈」による「よだかの星」になっていたんじゃないかなと思えて、それがなんだか嬉しかったです。

 

あと大熊星の「静かに言う」セリフも好きでした。あのトーン、実はなかなか聴けないタイプの声だ…!これまでそういう役意外とないよね…

 

セロ弾きのゴーシュ

こちらは他の出演者さんたちが「語り」や「主人公以外の登場人物」を担当し、味方さんは主人公のゴーシュだけを担当する朗読劇らしい感じの構成。

語りは蘭乃はなさん、主人公以外の役は小西のりゆきさんが担当されていました。お二方とも流石の語り口で、安心して楽しめました。

推しはゴーシュのセリフだけを読むので「よだか」と比べて話す量は少なめです。

しかし本人のセリフだけでなく、語りや脇役から語られる部分にもめちゃくちゃ味方良介っぽい…!とつい重ねてしまうところが多くて!

 

楽長にめちゃくちゃ怒られた後に残って1人で練習したり、家に帰っても明け方まで練習したりするし(努力家!)、

額に汗をかきながらセロを弾き、合間に水をゴクゴクガブガブ飲むし、

顔も真っ赤になり目も血走って物凄い顔つきで弾いてるし…!

 

この「物凄い顔つき」がどうにも木村伝兵衛とか村雨官房長官とかの長台詞をやってるときの味方さんを思い出しちゃって!

ゴーシュのセリフ自体、口調が古風でぶっきらぼうなのでなんとなく伝兵衛っぽさがあるんですよね。

猫に舌を出させて、舌のザラザラでマッチを擦るところとか、ちょっと伝兵衛っぽい悪質な意地悪さも感じます。

そして動物たちに脅しや意地悪をしても、何故だかどこか優しさを感じるのが味方さんの芝居だなぁという感じで…不思議。

 

あと、たぬきの子やネズミの子に対してめっちゃ優しく愛情深い話しかけ方をするんですよね。

子ども好きなんだろうな〜って感じがにじみ出ちゃうのがまた…らしいというか…

 

そして最後のアンコールで「インドの虎狩り」(これも多分この公演用オリジナルだと思うんですがめちゃ良い曲なんですよ)を弾いた後の楽長からの言葉がもうね!

「いや、からだが丈夫だからこんなこともできるよ。普通の人なら死んでしまうからな」

本当にな!!

まさに熱海〜銀幕期間のむちゃくちゃなスケジュールをこなした味方さんのことじゃないですか…本当だよ…普通死ぬよ…

 

とまあ、「ゴーシュ」もまさしく今の味方良介にピッタリの役だったのではないかと思いました。
演目の選択してくれたのは誰だったんだろうか…ありがとうございます…

 

お歌もね!すごく良かったです!

歌のセットリストは

の4曲で、全てソロではなくデュエットやトリオでの歌唱でした。どの曲も名曲でしたね。

特に最後の「心の瞳」が終わってからも頭の中を回ってます。いい曲ですね…

こういう名曲を歌う味方さんを観る度に思うんですけど、味方良介による昭和歌謡カバー集CDください…誰か企画してほしい…!

 

改めて全体振り返ってもしみじみと素晴らしい公演だったな〜と思います。全公演分チケット取ってよかった!

ぜひ近い内にでも再演してほしいし、朗読だけでもいいのでCD販売してほしいです…延々聴きたい…