推しが可愛い日常

推し(味方良介さん)が可愛い話をします

『MOJO』の考察というかミッキーとスキニーの関係についての話。

《ネタバレしかない》

観劇を終えて『MOJO』について延々考え続けています。

主にミッキーとスキニーの関係についてですけど!いや真剣に考えてるんですよ!

私の結論としてはふたりは愛人関係にあった(が、想い合っていたとは言いがたい)と思っています。

以下、どのあたりからそのように思うかをまとめます。

(考察という名のほぼ妄想です。こじつけっぽい部分もかなりある)

 

「てっきり一緒に…みんな上で一緒に寝るのかと。みんな一緒ならいいのになって」

前回のブログでも書いたように、決定打はこのセリフです。(セリフはすべて記憶から書き起こしてるので細かいところ違ってたらすみません)

「てっきり一緒に」までは「自分とミッキーで一緒に」の意味。

その後、少し慌てて「みんな」と付け足しているように聞こえました。

スキニーが「自分は今晩ミッキーと一緒に寝るのだろう」と思うくらいの関係だったのではないかと思います。

 

「俺(おで)、いつか子供が欲しいんだ」

このセリフはベイビーのいじめへの抗議の意味と共に、ミッキーへの「この関係をいつか終わらせたいと思っている」ことの宣言、と捉えました。

「ミッキーは大人だから、繰り返しこう言っておけばいつかは諦めるだろう」と考えての発言ではないかと思います。

スキニーにとってミッキーとの関係は本気ではない、期間限定の…いわゆる「援助交際」のようなもののつもりだったのではないかと。

 

「同じのを持ってるって知らなかったんだ。なぁミッキー!知らなかったんだ!」

一部ニュアンスは違うかもなんですが、ベイビーに同じズボンを履いていることを問い詰められ、知らなかったと弁解する最中にミッキーへ呼びかけます。

単にミッキーへ助けを求めている、とも考えられますが、なんとなくただ助けを求めているのとは違うように聞こえる…

ここで私は思いました。本当にスキニーはあのズボンを、自分でお金を貯めて買ったのか?と。

本当はミッキーに買い与えられて、自分で買ったことにするよう言いつけられたのでは?

(死ぬ間際「新しいズボン」とは言うけど、苦労して買った、などの言葉は出てこなかったんですよね…)

 

「お前を愛してるんだろう」 「愛し合ってると思われちまう」

一つ目はミッキーのセリフ、二つ目はベイビーのセリフです。

もしあのズボンがミッキーによって買い与えられたものであったとして、その理由はなんでしょうか?

まず考えられるのは、あえてスキニーとベイビーの関係を周囲に誤解させるような状態にしたかった、ということです。

自分とスキニーの関係を隠すためのフェイクとして、ベイビーと同じズボンをスキニーに買い与えた。

ベイビーにも、「スキニーは(ミッキーではなく)自分を愛している」と思わせたかった。

 

しかしこれだけでは理由として弱い気がします。

そもそも自分と同じズボンをスキニーが履いていたら、ベイビーの神経を逆なでしてスキニーへのいじめが激しくなるのは目に見えている。

…つまり、それこそが一番の目的だったのではないか、と私は思いました。

 

スキニーがミッキーに縋る理由はなんでしょうか。

お金や権力があり、自分を特別扱いして、愛してくれる…そして、ベイビーから守ってくれる。

そう、ベイビーのいじめから守ってくれるから、スキニーはミッキーに頼るのです。

 

ミッキーがスキニーのことを(どういう意味で、かはともかく)愛していたことは、ラストシーンの叫びから十分に読み取れます。

しかし、ただ親のように愛していただけならば、スキニーへ危害を与えるベイビーをもっと早く追い出すことだってできたのではないでしょうか?

 

ベイビーが酷くいじめるほど、スキニーはミッキーに縋り、頼ってくる。

自分をヒーローにするためのヒールとして、ミッキーにとってベイビーは必要だったのです。

 

「俺の足にキスしろ」 「出て行け!」

しかしミッキーはベイビーを追い出します。ベイビーがスキニーに、自分の足へキスさせようとした瞬間に。

ベイビーがスキニーへ(死なない程度の)危害を加えることは許せても、ベイビーがスキニーを従わせ、奴隷のように扱うことには耐えられなかったのではないかと思います。

スキニーは自分だけに従属させたいと思っていたのかもしれません。

 

「すまない…すまない…」

スキニーの死後、ミッキーはスキニーの体に縋り付いて何度も謝ります。

もちろんスキニーはミッキーを守ろうとして、ベイビーに酷い言葉を浴びせ、撃たれた…ということではあるんですが、

さらに、もしも上に書いた仮説がすべてその通りとすれば…

ベイビーのいじめを(ある程度)容認し、さらに自分が仕向けた部分もあったのに、スキニーは死ぬ間際まで自分が与えたズボンに血が付くのを気にしたり、最後まで自分の名前を呼び続けていた

ということになります。

そう考えるとミッキーのあの慟哭も、謝ることの意味もしっかり筋が通るので、私としては納得できるんですよね。

まあスキニー本人は撃たれて混乱していてミッキーしか頼れなかっただけで、ミッキーのことをそれほど愛していたわけではないように思えますけど…

 

そんな感じで、ふたりの関係の深読みとミッキーの最後の慟哭の意味づけをしたら頭の中がかなりすっきりしました。

ミッキーとスキニーのふたりだけが舞台上で同じケーキを食べることも色々と暗示してそうですね。

 

あとは、ミッキーがばらまいたカードをスキニーが一枚拾って、しばらく手遊びしてからポケットにしまうところの意味が解けないのが…

そのあとミッキーはオーナーが半分にされていたことの説明でカードを2つに破るので、何か意味がありそうなんですけど!

「秘密の共有」とかかなぁ…うーん気になる…

あとミッキーの「シーツを2つに裂いて、あとはわかるな?」がわかんないんですけど!あのセリフって回収されてましたっけ!?

まだしばらくMOJOについて考えて楽しめそうです。うーん…