推しの未来についての話。
私の推しは若手俳優としては、将来のビジョンがわかりやすい方だと思う。
今は載っていないが、以前は事務所のプロフィールページに
「エリザベートのルドルフに憧れて俳優を志す」などといったことが
はっきり書かれていたくらいなのだ。*1
ルドルフでなくとも、
まあ帝劇で上演されるような、伝統あるグランドミュージカルに出る
ミュージカル俳優が彼の目指すところだろう、というくらいは
推しのことをよく知らなくても想像できる。
目指すところがわかりやすい、というのは
応援しやすい部分ももちろん大きいが、
少々面倒臭い部分もある。
つまりは、「まだ目指すところまでこんなに道のりが遠い」だとか
「あの子はあんなに先に進んでいる」だとか
「あの方はもっと順調だった」であるとか
ゴールがはっきりしている分、他人と比較されやすいということだ。
人にはそれぞれのペースというものがあるのだし
道だってひとつではないだろう。
他人と同じ定規に当てはめることはできない。人生なのだから。
でも、比較してやたらと焦りたがる人はいる。
本人や事務所側が焦るならまだしも
こっちが焦って心配したってしょうがないだろうに、と思う。
推しはブログで、デビュー5周年を迎えたことについて
「この5年で色々な経験をさせてもらいました。」
「これから5年、10年と皆さんと共に色々な景色を見れるよう頑張ります。」
と、宣言してくれた。
単位が「5年、10年」である。
私としては短いくらいだ。
20年30年くらい言ってくれたっていい。
あと40年くらい見つめている*2心づもりではいるのだ。
たとえ幽霊になってもファンでいたい。
推しを最後まで見届けたら、新神戸オリエンタル劇場の地縛霊になって
あの椅子に座り続けていたい…
なぜか死後の夢の話になってしまった。しかも私の。
つまり、それくらい長期スパンで推しのことを考えたいという話である。
これまで推しは色々な景色を見せてくれた。
全く知らなかったミュージカルや舞台の世界を見せてくれたし、
札幌も福岡も名古屋も、推しと出会わなければきっと行く機会の無かった土地だ。
これからもきっとたくさんの景色を見せてくれるだろう。
あと40年くらいは、それを楽しみにしていたい。